就活で普通の学生が内定を取りたいなら、裁判とRPGに学べ



みなさんこんにちは。

就職活動は昔も今も大変ですよね。

 

もしかして今、自分には誇れるような経歴も、特別な能力もなくて、内定が取れないと思っていませんか?

それにひきかえ、有名な企業に内定を連発しているのはいかにもリア充な連中ばかり・・・という気がしてしまったりもしますよね。

 

だいぶ昔のことですが、わたしも某メガバンクと某保険会社に最終で落とされた日は悔しくて夜も眠れませんでした。

いくら氷河期だからって、こんなに不合格連発するなんておかしいだろうと、やり場のない怒りに身を震わせたこともありました。

 

ですが、悶々としていてもしょうがないのでいろいろと研究した結果、

就活には特有の「ゲームのルール」があることがわかりました。

それに気づいてからからはずいぶん気持ちが楽になり、結果として無事内定も取れましたよ!

あなたも、この記事を読んでおくだけで、自分の中身は一切変えずに内定にぐっと近づけるはずです。

 

就活は裁判みたいなもの。会社も学生も、ホンネを言う義務なんてない

自分もそうでしたが、面接で何が困るかというと、

「志望理由とか、この会社を選んだ理由とか、正直そんなのないんですけど・・・」

という問題です。

そりゃそうですよね、結局、その会社選んだのって

  • 給料
  • 評判
  • 世間体

の3つでしょ?

いいんですよそれで!

みんなそうなんだもん。

ぶっちゃけ、就職活動なんて「いかにホントの狙いを見透かされず、さも優秀であるかのように自分を売り込めるかコンテスト」に過ぎないんです。

そんな中であなたが語っていることが真実なのかどうか?

ハッキリ言って、そんなの、会社は神様じゃないんでわかりゃしません。

 

別に裁判所でもないので、

「良心に従って、真実を述べ、何事も隠さず、偽りを述べないことを誓います」

(東京地裁Ver.)

なんて宣誓させられるわけでもないんです。

 

なのになぜ、あなただけがバカ正直に、

  • バイトを選んだ深い理由はなく、ただ曜日と時給を見てきめた。
  • サークルはとりあえず彼(女)探しの場で、ここぞというときだけカッコつけてメンドクサイ運営は適当に後輩にやらせていた。
  • ゼミも本当はだれでも「優」なので、正直教授の書いた教科書さえなぞってればOKだった。

みたいな、今となってはどうしようもないことで悶々と悩まにゃいかんのでしょう?

どうせ、あなたの隣の意識高い系の人たちも、家に帰りゃずっとニコ動見たり、人のブログにクソリプ垂れ流したりしてますよ。
・・・すいません言いすぎました。

もっと言うと、会社は会社で、皆さんの言うことが全部真実だとも思ってなけりゃ、会社について

「良心に従って真実を述べ、何事も隠さず、また何事も付け加えないことを誓います」 

(神戸地裁Ver)

とも言っとらんわけです。

 

「ウソをつく」と「ホンネを言わない」っていうのは別のこと。

就職活動はそういうゲームのルールになっていることを押さえておきましょう。

 

就活・採用活動なんて、手の込んだRPGみたいなもん

じゃあ、なんで会社はわざわざものすごい金と時間をかけて、毎年毎年新卒の学生さんに3回も4回も面接するのでしょう?

本当に能力のある学生を見つけて、会社を発展させるため?

んー、なくはないけど、それだけじゃないですね。

学生と企業のミスマッチを防ぐため?

んー、正直あんま気にしてない。どうせ辞めるやつは辞めるし。

 

答えを言いましょうか。

「他社がみんなそうしてるし、そうしないと上に説明がつかないから」

です。

逆考えたらわかるでしょ?

急に、どっかの会社が「うちは今年から、応募のメール先着30名で社員を採ります」とか、
「左利きかつ身長180cm以上の人しか採用しません」とか言ったら、

アホか

ってなるじゃないですか。

そこまで極端でなくても、

要は「今までと違うことをすると、なぜそうしたのか社内での説明がめんどくさい」だけなんです。

 

人事は人事で、「人事部の人」という役割を演じています。

で、彼らのストーリーの中には「新卒採用」という壮大な1幕が入っているのです。

 

その中には、

「人事、すごいポテンシャルの学生を発見する!」

みたいな章もあって、その学生のセリフや立ち居振る舞いなんかも台本が事細かに書いてあるわけです。

 

さらっと書きましたけど、これが実はすごく大事なことなんです。

会社は、「採用すべき学生像」について、予めあたりをつけています。

で、それに沿って採用活動という台本が書かれています。  

 

なので、学生さんも含めてみんなに役割を演じてもらわないと、ストーリーが成り立ちません。

また、せっかくのよくできた脚本を人事自ら破り捨てるなど、もったいなくてできっこありません。
(どっかの役員が急に、「一括採用やめろ!」って言い出したら別ですよ?まあ、それはないと思いますけど。)

 

であれば、学生の皆さんは逆に、会社の持っている台本はどんな感じなのかを予想して、そこに自分をうまくはめ込めれば、少なくともそこではお互いハッピーになれるのです。

 

その後、ミスマッチかどうかは、まあやってみないとわからんですね。
先ほども書いたとおり、どうしても合わないというケースは一定存在するので。

 

これも覚えておいてほしい、ゲームのルールです。
皆さんは、大人が金と時間をふんだんに突っ込んだ、ロールプレイのキャラなのですよ!

 

就活の面接:事実をどう説明するかは学生の仕事。それをどう解釈するかは会社の仕事

さて、これらを踏まえて、あなたはどうやって面接を突破したらいいのか。

人事の用意している台本に乗ろうにも、これ以上ないほど無気力かつ無個性な学生生活を過ごしてきたオレには、旧ザク以下のスペックしかないし・・・なんて思っているのでは?

じゃあいっそ、全部ウソついちゃいますか?

っていうか、私がそれを勧めると思ったでしょ?

 

ブー。それは絶対ダメ。

ルールその1でもお伝えした通りです。

止めはしないけど、やめたほうがいいですよ。

なぜかというと、このロールプレイの中には

「人事、嘘つき学生をしばきあげる!」

みたいな章もバッチリ入っているからです。

 

それにこのご時勢、どっからどう情報が漏れるか知れたもんではないですね。

最悪の場合他の学生から告発される可能性だってあるわけです。

 

「真実はいつも一つ!」とか名探偵コナンが言ったあと、なぜかどんだけ蹴っても破裂しないサッカーボールでしばかれる、まっくろくろすけの犯人みたいになる必要はありません。

 

じゃ、どうするか。

まあ、真実はいつも一つなのですが、事実と解釈は人それぞれ。

それこそ裁判でもこの「事実と解釈」が争点になりますよね。

そこであなたのやるべきことは、

「会社が求めるストーリーに合うよう、自分の事実をつなぎ合わせ、相手に都合よく解釈してもらうこと」

です。

そのためにはまず、パーツとなる事実をできるだけたくさん集めましょう。

上の例で言えば

  • バイトは曜日と時給だけで決めた
  • サークルはここぞというときだけで、面倒は後輩に押し付けた
  • ゼミはだれでも「優」

というのが「事実」です。

では、これをどういうストーリーにアレンジするか。

ここがストーリーテラーたるあなたの腕の見せ所です。私ならこうですね。

「アルバイトの選択肢自体は実はいっぱいあったんです。ただ、他にも大学で授業やサークルとの兼ね合いがありましたので、優先順位づけが必要と考えました。そのため、候補となっていたアルバイトを一旦エクセル(紙でもいいけど)に落として、メリデメを一覧にして選びました」

「学年があがってくると、サークルの中でメンバーとして活動するだけではなく、次の世代にどう盛り上げてもらうか、ずっと続くサークルにしてもらうためにはどうすればいいか、ということが気になりはじめました。そこで、私は仲のいい後輩から、「彼(女)であれば、次の世代を任せられる!」と自信を持って言える○○さんを選び、サークルの運営を徐々にサポートしてもらうことにしました。はじめは大変そうでしたが、○○さんもやりがいを見出してくれたようで、いい成功体験になったと思っています」

「ゼミは○○論を専攻しておりました。正直なところ、まったく知識のない分野でしたが、教授から進められた基本的なテキストを元にひとつひとつ理解を深めていきました。どうしても理解が及ばないところはゼミの仲間にも助けてもらい、最終的には取りたかった「優」をもらえたことが嬉しかったですね(さも達成感のある表情で)」

あとはこれで会社のほうが

「この人は、戦略的にものを考えられる人だ」
「頼るべきところはきちんと他人に頼れる、コミュニケーション能力の高い人だ」

とか解釈してくれればOKです。

いくつか質問されるでしょうが、このストーリーさえ崩さず、会社が求める台本にはまれば問題なし。

これで、晴れてあなたも栄えある「内定者」の仲間入りです!

 

最後に

さて、就職活動で迷える学生のみなさんの気持ちを、少しは楽にできましたでしょうか。

もしよければ、ぜひ芥川賞作家である羽田圭介さんの書かれた

「ワタクシハ」という小説も併せて読んでみてください。

ここに出てくる主人公の太郎氏は、オーディション番組で歌手デビューしたギタリストという、格好の「事実」を持つ人です。

にもかかわらず、それをうまく「解釈」できずに苦しむわけです。他の登場人物もまあ似たりよったり。

ただ、就職活動という「大きな物語」に、早い遅いはあるもののみな徐々に気がついていき、ついに自分の売り込み方と、そのストーリーがはまる場所を見つけた、というお話です。

でも、はっきり言って達成感みたいなものはまったくありません。

登場人物の名前を変えたら、また翌年もこういうことがどこかで起きてるんだろうな、というなんとも乾いた感じのする小説です。

ぜひ、皆さんが私のアドバイスを踏まえ、気負いすぎず、

就職活動を成功されることをお祈りしております(←言っちゃいけないやつ)。

 

今日は以上です。最後までお読みいただきどうもありがとうございました!

※文中の、裁判所ごとに違う宣誓文についてはこちらのサイトを参考にさせていただきました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

http://miso.txt-nifty.com/tsumami/2007/06/post_9fff.html










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