みなさんこんにちは。
映画は喜怒哀楽、いろんな感情を体験できるのがいいですよね。
とは言いつつも、あまり好きこのんで「落ち込みたい」と思う人はいないはず。
でも、世の中には見た人が絶句するほどのバッドエンディングの映画がたまにあります。
そこで、予めそれを回避するため、私が今まで見た中でホント辛かった、
「落ち込んだときに見るとますますテンションの下がる映画ワースト3」
をご用意しました。
怖いもの見たさで見るのは止めませんが、どうなっても責任取れないのでホント、気を付けてくださいね!!
テンション下がる映画第3位:「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
3位にはこの「ダンサー・イン・ザ・ダーク」です。
もうタイトルからしてイヤな予感しかしませんよね笑
主演はアイスランド出身の歌手、ビョークです。
歌手ですが演技力も圧倒的で、この作品に出たことにより、カンヌ国際映画祭で主演女優賞を取りました。
映画自体もパルムドールという最高の賞を受賞していて、評価はめちゃくちゃ高い作品です。
あらすじはこんな感じ。
アメリカの片田舎の工場で働くセルマ(ビョーク)。
実は遺伝性の眼の病気を患っており、医者からはもう年内で失明すると宣告されている。
セルマにとっての心配は自分よりも、息子のジーンが同じようにやがて失明することを運命づけられていることだった。
ただ、手術を受けさせれば失明は回避できる、という希望と、好きなミュージカルだけを心の支えに何とか暮らしを支えていた。
ところが、そんな彼女をあざ笑うかのように、様々な不幸が彼女を襲う・・・。
何がテンション下がるって、もうデフォルトで不幸な主人公です。
自分も病気、子どもも病気。しかも手術のためのお金を簡単に出せる状況にはないという・・・。
で、普通ならここから何とか這い上がっていきますよね、映画の主人公って。
ところがまったく全然1ミリも幸せにならないんです。
むしろなぜか余計ひどい目にあうというこのあんまりな展開・・・。
周囲のやつらも(中にはいい人もいるのですが)どうしようもないヤツ続出。
ネタバレしないよう、詳細は伏せますが、ホント今思い出しても腹立つヤツが出てきます。
ラストもラストで救いようがなく、かなりどんよりした空気が漂います。
テンション下がる映画第2位:「ミスト」
1位とかなり迷いましたが、第2位はこの「ミスト」。ホラー小説の巨匠、スティーブン・キングの中編小説が原作です。
監督は「ショーシャンクの空に」のフランク・ダラボンです。
「ショーシャンクの空に」がスカッとする名作だったからと言って、その延長線上でこの映画を見ると、とんでもなく痛い目にあいます(経験者談)。
完全なネタバレにならない程度にあらすじをご紹介するとこんな感じです。
主人公のデヴィッドが息子を連れてスーパーマーケットの買い出しにいくと、そこに突如白い霧が立ち込め始めた。
あっと言う間に町全体を覆ったその霧の中には、見たこともない不気味な怪物が蠢いていた。
スーパーマーケットに避難したデヴィッドたちを含む住民はいつ怪物に襲われるかもしれないというプレッシャーのもと、次第に正気を失っていく。
スーパーマーケットの中に留まって同じ人間に殺されるか、それともイチかバチか、店を出て脱出を図るか。
デヴィッドと息子、そして同じく脱出を望んだ仲間たちはついに決断を下した・・・。
SFホラーっぽい仕上がりで、映画としての出来は非常にいいのです。
特に、追い詰められて「普通の人たち」が徐々に狂気じみていくあたりの描写は秀逸。
その一方、人間らしさを最後まで失わずに次々に襲ってくるピンチを何とか乗り切り、子どもを守ろうとするデヴィッドにはついつい感情移入してしまいます。
ですが、テンションダダ下がりポイントはなんといってもラスト5分。
これは映画史に残るバッドエンドでしょう。
詳しくはあえて申し上げませんが、フランク・ダラボン、マジ性格悪すぎ。
何が辛いって、デヴィッドがなまじ「人間らしくありたい」と思うがあまりの行動が、かえってどうしようもない結末を招いてしまう、というところ。
テンション下がる映画第1位:「セブン」
ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンという主役の重厚な布陣と、映画としての完成度、そして抜群の救いのなさから、栄えある(?)第1位に「セブン」をもってきました。
有名な映画なのでご存知の方も多いと思います。
監督はデヴィッド・フィンチャーで、ブラッド・ピットとはたしかその後「ファイト・クラブ」でもタッグを組んでましたね。
ストーリーはこうです。
定年を控えた老刑事サマセット(モーガン・フリーマン)のもとに、後任で新婚の刑事ミルズ(ブラッド・ピット)がやってくる。
ちょうどそこに殺人事件発生の知らせが入り、二人は現場へ向かう。
異様な現場を前にイヤな予感がしつつ、犯人の正体を追う二人。
どうやら、キリスト教の「7つの大罪」をモチーフとした犯行であるようだった。
捜査線上に浮かんだ犯人(ケビン・スペイシー)を追う二人の刑事にもたさられる、恐ろしい結末とは・・・。
刑事ものですので、犯人を追い詰めるのが基本的な筋書きになっています。
ところが、途中からどっちが追い詰められているのか段々よくわからなくなってくるのがこの映画の何とも重苦しいところ。
それに加えて何ともあのケビン・スペイシーの淡々とした悪役っぷりが見ているこちらの元気も奪ってくれます笑
「ザ・ミスト」も「ダンサー・イン・ザ・ダーク」も、問題の所在と解決策はそれなりにあって、少なくとも主人公はそれに向かっていっているだけまだマシだったと思うんです。
ですが、「セブン」の場合はもうホントに救いがなくって見ているほうが辛い。
(言えないけど)問題を解決しようとすることそのものも絶望なのに、解決しないことも許されない、みたいな状況にミルズ刑事が追い込まれるのです。
しかも、なぜ彼がそんな目にあわないといけないのか?
まったくもって理由なんてありません。そこがどうしようもなくテンション下がるのです。
この映画もラスト5分がキモ。
まとめ
今回は「テンションの下がる映画」ということでしたが、よく考えてみるとこれだけ人の感情を揺さぶることができるというのはすごいことです。
3作品とも数多くの賞にノミネートされているのも当然でしょう。
何度も言いますが、後味の悪さはハンパじゃないので、好きこのんで見るのはおススメしないですよ!!
これだけ止めても、どーしても見たいというあまのじゃくなアナタは下からどうぞ。
30日間無料なのが唯一の救いであることにあとで感謝すると思いますよ笑。
本日は以上です。最後までお読みいただきどうもありがとうございました!