「スカイライン‐征服‐」の続編、「スカイライン‐奪還‐」が意外に期待度大。B級好きは必見!



2010年に公開された「スカイライン‐征服‐」を知っているアナタはかなりのSF映画好き、またはB級映画好きな方ですよね?

あの映画に、あろうことか続編が作られたということをご存知でしょうか。

実は母国アメリカではすでに公開となっています。

そちらのソースも参照しつつ、「スカイライン‐奪還‐」が意外と面白いんじゃね?というのをお話したいと思います。

注意
※この記事は「スカイライン‐征服‐」と「スカイライン‐奪還‐」のネタバレを含みます。
特に後者はまだ日本公開されてないので、観ようと思っている方は要注意!

「スカイライン‐征服‐」とはどんな映画だった?

そもそも前作の「スカイライン‐征服‐」をご存知ない方もいるかもしれませんので、まずはそこから少し触れていきましょう。

「スカイライン‐征服‐」は2010年(日本では2011年)に公開されたSF映画です。

監督は「AVP2 エイリアンズVSプレデター」も手掛けたストラウス兄弟でした。
(この時点でイヤな予感がした・・・という人も笑)

 

製作費はなんと1,000万ドルという、この手の映画にしては超低予算だったことも話題でした。

これがどのくらい低予算かというと、「エイリアン・コヴェナント」の製作費の10分の1、「ターミネーター:ジェネシス」の15分の1程度。

さらに言えば、「クローバーフィールド」の4割の予算しかなかったというから驚きです。

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ちなみになぜか2011年から2012年にかけてはエイリアン侵攻系の映画が目白押しで、「世界侵略:ロサンゼルス決戦」やら「バトルシップ」も同時期に公開されています。

「スカイライン‐征服‐」もロサンゼルスの話でして、なぜか同じ都市が2回もエイリアンの襲来を受けるかわいそうな展開になっています笑

 

この映画のあらすじをワンセンテンスで言うと、

友達の家でパーティーやってたら、地球が侵略されちゃってパーティーどころじゃなくなっちゃった話

なのですが、さすがにこれだとざっくり過ぎるんでもう少し詳しく載せます。
(wikiからですが、ややネタバレ含みます。)

 

【前作「スカイライン‐征服‐」のあらすじ】

親友テリーの誕生日パーティに参加するためロサンゼルスに来ていたジャロッドとエレイン。

パーティの会場である高層マンションのペントハウスで楽しい一夜を明かす一同であったが、早朝に仲間の一人レイが青白い光の中に吸い込まれるという異常事態に出くわす。

ジャロッドも光に吸い込まれかけるがエレインのお陰で窮地を脱する。空が明るくなると窓の外には、巨大な未確認飛行物体が大量に飛来し、地上から人間を次々と吸い上げていく光景が広がっていた。

ジャロッドらはマンションの中で状況を把握しようとするが・・・・・・。エイリアンによる地球征服の3日間が始まるのであった・・・。

(Wikipediaより引用)

 

ちなみに、予告編はこんな感じでしたね。今見てもけっこう「おっ!」っていう感じです。

 

 

「スカイライン‐征服‐」がB級認定されたわけ

低予算SF映画ならではの一般ウケの悪さ

ところが、「スカイライン‐征服‐」は公開後、評価がまっぷたつにわかれました。

正確にいうと、9:1くらいで「ダメだこりゃ」が大勢を占めていたのですが・・・。

Twitterでも未だにこんな声が出てきますね。

 

 

 

なんでこんなことになっちゃったかというと、先ほど触れたようにそもそもこの映画は非常に低予算だったことがあります。

なのにけっこうな勢いでVFXにお金をつぎ込んでしまったため、それ以外のところにお金がかけられなかったんでしょうね。

特にストーリーについてはツッコミどころ満載でした。またぞろ若干ネタバレを含みますが、たとえばこんな感じ。

ツッコミどころ(の一部)

・そもそも、あの状況でマンションにずっといたい?
・ジャロッドは一度青い光に吸い込まれそうになったのに、わざわざまた光を見ちゃう?
・海に逃げても一緒じゃないの?

などなど。

MASUDA
ホントはあと20個くらい挙げられますが・・。

 

一方で、けっこうおもしろい!っていう意見もあります。

 

たしかに、じっくり考察してみると、まあ多少考えているところもあるなあという気はします。

ジャロッドだけがなぜ光を何度も浴びているか、とか、なんでわざわざエイリアンは人間の脳みそを吸い出す必要があるのか、とかね。

☝実はこのあたりけっこう大事だったりします。

 

前作一番の見どころ、ラスト5分とエンドロールはぜひ見てほしい!

まあでも、何やかんや言って観た人の心に残ったのはラスト5分からエンドロールにかけての展開でしょう。

あえて細かく書きませんが、なんというか、少年ジャンプで打ち切りになったマンガのような感じでした笑

気になる方はぜひ一度、ご自身の眼で観ていただくことをおすすめします。

 

※けど、ここまで読んでこられた方で、わざわざお金を出してまで見てみようという人はまずいないですよね。

Huluだと無料で見られますのでよろしければそちらでどうぞ。。

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「スカイライン‐奪還‐」はなぜ今になって製作されたのか?

こんな感じで、日本ではあまり評価が高いとは言えない前作でしたので、続編が公開されると聞いたときは私も驚きを隠せませんでした。

先ほどの例えでいえば、ジャンプで打ち切られたマンガが性懲りもなく続編をやるようなもんですからね。

 

なぜ続編ができたかというと、答えは極めてシンプル。

かけたお金の割に儲かっていたから、です。

製作費の1,000万ドルに対して、「スカイライン‐征服‐」全世界での興行収入は6,680万ドル。なんと6.7倍になっちゃったのです。

 

これに気を良くした製作会社が続編を承認。製作費はなんと2倍(笑)の2,000万ドルとなりました。

実は全米では2017年に公開となっています。

あにはからんや、これが前作よりも高評価だったので、日本でも再度トライしてみるか!となったのでしょう。

 

「スカイライン‐奪還‐」あらすじは?公開前のネタバレあり!

ここからは海外サイトからの情報も踏まえて、2018年10月から日本で公開になる「スカイライン‐奪還‐」のストーリーや気になるポイントなどをお伝えします。

ネタバレありですので、映画館で見ようと思っている方は特に要注意です。

まず、日本で公開されているあらすじはこんな感じですね。

【日本版あらすじ】

突如世界各地で起こったエイリアンの侵略。人々は地上から次々に吸い上げられ、わずか3日の間に地球は征服された。

エイリアンの侵攻により、息子のトレントと共に宇宙船に吸い込まれたLA市警の刑事マーク。しかし、前作で人間の心を残したままエイリアンになったジャロッドと出会う。

マークはジャロッドの助けを借り、宇宙船を破壊することに成功する。

破壊された宇宙船は内戦中のラオスに墜落。ジャロッドの娘と共に脱出したマークは、反政府組織のボスであるスアのアジトに身を潜める。

そこへ、エイリアンの追手が迫る・・・。

ちなみにキャッチコピーは「人類再吸引」。もう一回吸い込まれちゃうらしいです。

さて、この手の「あらすじ」では、書いてあることよりも書いてないことにフォーカスする必要があります。

そこがキモだったりしますよね。

せっかくですので、極めて余計なお世話ながら、上記の日本版あらすじに書いていないことを補足しつつ、「スカイライン‐奪還‐」のもうちょっと詳しいストーリーを追っていきましょう。

 

※ここから激しくネタバレしますので、飛ばしていただいてもだいじょうぶです。

本格的なネタバレありのあらすじ

【本サイト限定、本格的なネタバレ込みのあらすじ】

マークは宇宙船にさらわれる前にオードリーという女性と、盲目のため青い光の影響を受けない「サージ」というニックネームの男性と行動を共にする。

エイリアンの宇宙船に吸い込まれたマークは、ジャロッドの彼女であるエレインにも遭遇。エレインのお腹の子どもは驚異的な速さで成長。

宇宙船の中でエレインは出産するが死んでしまう。また、サージもマーク達を助けるため自らを犠牲にする。

エイリアンのボスと戦い、ジャロッドも戦死。しかし宇宙船の破壊には成功。

一方、マークはトレントを救おうとするも時すでに遅し。

トレントは脳を引きずり出されエイリアンの兵士にされてしまっている。

いったん破壊された宇宙船は、前作同様に自己修復を開始。宇宙船を逃げ出したマークたちはスアに加え、妹のカニヤと出会う。

その後スアのアジトで出会ったハーパーという医師が、エレインの生んだ子ども(もうこの時点で3歳くらいの大きさに成長)の血液をもとに、エイリアンにされてしまった人間の意識を取り戻す血清を開発。これが人類反撃の手段となる。

カニヤがエイリアンに遭遇してしまい、なんとか倒すもののアジトの位置がバレる。

マーク達はその後、エレインの子どもを奪い取ろうと送り込まれたエイリアン部隊と戦い、その過程でハーパーを含む数名が戦死。

宇宙船に乗り込んだマークは血清を使い、人間の脳をコントロールする青い光を、人間の意識を解放する赤い光に変えようとする。

惜しいところでエイリアンのボスに邪魔されるも、意識を取り戻した息子のトレントが助けに来る。

巨大ロボで戦うトレントとエイリアンのボス。
そのスキにマークは再び赤い光を放ち、エイリアンになってしまった人間の意識を解放した・・・。

 

ってな感じです。

ただし、あえて最後の最後は書いてませんのでご安心(?)を。

前作がマンションの中でほとんどストーリーが終わったのに対し、この「スカイライン‐奪還‐」は舞台をアメリカからラオスに移すドラスティックな展開。

話の流れも前作以上にぶっ飛んでいますよ。

最初こそ前作の流れを引きずってSFホラーチックですが、中盤ではカンフーアクション映画になり、最後は「インディペンデンス・デイ」とか「スター・トレック」的なスペクタクルに変わります。

あるいは、ちょっとリアルなパワーレンジャー的な話の流れといってもいいかもしれません。

 

こんな感じで、本作も前作に負けず劣らずツッコミどころ満載なのですが、そんなの気にするのは野暮ってものです。

VFXとラオスでのアクションシーン、そこから最後の対決に至るまでを何も考えず、一気に浴びるように見るのがこの映画の正しい楽しみ方でしょう。

まとめ

B級好きにはたまらないであろうこの「スカイライン‐奪還‐」。
2018年10月の公開が楽しみです。

なお、原題は「Beyond skyline」というのですが、実はこのタイトルにも含蓄があります。

skylineには「地平線」といった意味がありますが、この映画はそれすらも超えている、つまりとことんぶっ飛んでる映画だ、ってことです。

何かっちゃあーだこーだと文句を言われる最近の映画製作を暗に皮肉ったタイトルだというのは考えすぎでしょうか。

あ、考えちゃダメなんでしたね。すいません。

 

もし、この記事を読んで「スカイライン」の世界観に自分も「吸引」されてみたい!という人が増えれば幸いです。

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