痛くない注射針ってあったよな、とふと気になって調べてみた。  



どうも。いい年していまだに注射が大嫌いなMASUDAです。

注射が嫌いなので、会社の健康診断も嫌い。

なんで毎回3本も4本も血をとるんでしょう。クローンでも作ってんのかと疑いたくなります。

あとはバリウムの前のブスコパン注射ね。

今から決死の覚悟でバリウムを飲もうっていうのに、なぜああやって人の意思を挫くようなイベントが設けられているのでしょうか。

消毒のアルコールと一緒に、こちらの勇気も蒸発していくような気さえします。

まあ言ってみりゃただのヘタレ名のですが笑、思い返せば小学校のころから「いつか痛くない注射ができますように・・」と願っていた気がします。

と、そこはさすが21世紀。どうやら私をはじめとする全国の注射嫌いの願いは叶いそう。

実は「痛くない注射針」というのがもうできている、というお話です。

痛くない注射針には、いくつかバリエーションがあった

何となくどこかで「注射、痛くなくなるってよ」みたいな記事を見かけた気がしたので調べなおしてみました。

すると、実は痛くない注射針には、異なる設計思想をもったバリエーションが存在することが分かりました。ほうほう。

注射針の先端を最新技術で加工する

まず、三菱マテリアルが開発したのがこちらの技術。2013年なんですね。
http://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2013/13-0218b.html

ポイントは、プラズマ加工で針の細さは変えずに、先端をより鋭利にすることで刺す時の抵抗を少なくし、結果として痛みを少なくしようとしたところです。

プレスリリースによると、「刺通抵抗は45%程度低下し、・・・20%程度の低痛効果が確認されて」いるそうです。

ちなみに、加工前後の画像がこちら。何かでもまだ痛そうなのは気のせいでしょうか(汗)

【加工
【加工

20%痛みが減ったのをどうやって確認したのかというほうに興味が沸きますが、完全に痛くないっていうのはやっぱり厳しいんでしょうか。

ひたすら細い針を目指す

注射嫌いからすると、ぱっと見のインパクトはかなり大事。

いくら先端がプラズマ加工されてますって言われても、刺すまでの恐怖感は針の太さに比例するわけです。

その辺も考慮して作られたのが「ナノパスニードルII」という極細注射針。

これは医療メーカーのテルモと、大野工業という中小企業が合同で開発したものです。

(画像出典:https://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20120830/37

この針、直径がわずか0.18ミリ。

これがどのくらい細いかというと、日本人の髪の毛の直径が大体0.1ミリ前後と言われていますから、せいぜい髪の毛2本分ということです。細っ!

この「ナノパスニードルII」は糖尿病の患者さんのために作られたそうです。

インスリンという、血糖値のコントロールをするための薬を何回も投与しないといけないので、注射の痛みを少しでも軽減したいとの思いから開発されたとのこと。

人間の皮膚には「痛点」という痛みを感じるところが1平方センチ当たり100~200個もあるそうです。

当然針が細ければ細いほどそこに当たる確率が下がり、痛みを感じにくくなるというわけ。

ちなみにこの針も先ほどのプラズマ加工がされています。すごいなプラズマ。

金属じゃない、まったく新しい注射針

最後は注射針の既成概念を覆した画期的な「痛くない注射針」です。

ライトニックスという会社が作った「ピンニックスライト」という針がそれ。形状はこんな感じ。

(画像出典:http://www.lightnix.jp/products/

この針、そもそも金属製ではありません。

植物樹脂でできているそうです。

何がいいのかというと、さっきもちょっと出てきた、針を刺すときの皮膚との抵抗が金属よりも少ないことなんですね。

通常、金属製の針は円柱状なのですが、「ピンニックスライト」は薄い紙のような形になっているとのこと。

もうひとつの特徴が、この形状です。

コンセプトは「蚊」

蚊の口も針のように尖ってはいますが、普通蚊に刺されても気がつかないですよね。

あれはなぜかというと、蚊の口の先端は実はギザギザになっていて、そのおかげで皮膚との接触面積が小さくなるため、痛みを感じにくいんだそうです。(もともと細いのもありますが)

そもそも針っぽくないので、恐怖感も少なくなりますね。

これも今のところ、メインターゲットは糖尿病患者のようです。

ただ、この技術を応用して、皮内注射などにも使えるものを開発中ということです。

まとめ

いやー、長生きはするものですね。
注射が痛くなくなる世界がもうすぐそこまで来ているなんて想像もしておりませんでした。よかったよかった。

予防接種も楽になるし、そうすればますます病気にかかりにくくなって、ゆくゆくは注射の要らない世界ができたら理想ですね。

・・・ん?なぜこのテーマを急に選んだかって?

決まってるじゃないですか。

健康診断のお知らせがきたんですよ!

本日は以上です。最後までお読みいただきどうもありがとうございました!










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