皆さんこんにちは。
実はわたし、会社に入ってから10年ほどは営業をやっていました。
営業と聞くと、辛そうなイメージを持たれる方は多いみたいですね。
ノルマ達成できないと罵倒されるとか、自分で自社製品買わされるとか・・・。
私もそんなイメージを持っていたので、営業に配属されたときは相当びびってましたね。
結果として、まあそんなの普通にありましたけど、それでも意外と自分は営業に向いていたみたいです。人間わからないものですね。
ではなぜ私は営業を何とか乗り切れたのか?
きっとそれは高校生のときにやっていた、球場の売り子のバイトの経験があったからだろうなと思います。
営業がつらくて泣きそうな人はぜひ参考にしてみてください!
◇目次
売り子のバイトで身に付いた営業スキルはこんなにある!
・目標を決める
当時、高校生が当時できるバイトなんて本当に限られていました。なぜかコンビニは18歳以上が多く、高校生になったばかりの私にはムリ。
16歳以上を採ってくれていたのが球場でのコーラ売りでした。(ビールは20歳以上限定)
知っている方は少ないと思いますが、売り子のバイトの給与体系は
「基本給+歩合給(売った数×1本あたりの支給額)」です。
あの頃はいろいろほしいものがあって、月にいくらくらい稼げば、あれとあれが買えるな・・・なんてことを妄想してました。
ってことは、月何回バイトに行って、1回で何本売って・・と考える癖が自然とついていたんですね。やはり人間、自分の中で目標がないと行動が伴いません。
歩合だったので、売れば売るほど実入りになるというところもよかったんでしょうね。
・上手な人の真似をする
初めて売り子として球場に立ったのが確か高1の6月くらいだったと思います。
社員の方から基本的なことは教えてもらったとはいえ、基本的には球場内を歩き回ってできるだけ多くコーラを売る、というシンプルながら実際にやってみると難しい商売です。
最初はとにかく動かないと話にならん!と思ってせかせかと一塁側に行ったり、三塁側に行ったり・・・とひたすら足で稼ごうとしてました。
けど案の定、ぜんぜん売れません。
暑くなってくる時期なので少しは売れるかと思っていましたが、氷が溶けるばかりで、何度もコーラを交換に戻らなければならず時間だけ経ってしまいます。
それを見ていたのか、ある大学生の先輩が一言アドバイスをくれました。
「売り子は、横に動いても売れないよ。急いでもダメ。お客さんに顔を向けながら、ゆっくり縦に動かないと」
確かに、その人を見ていると、動きそのものはゆっくり。
ただ、常にお客さんのほうを向いて(=グラウンドには背を向けて)一段ずつ階段を上り降りしていきます。
そうすると、時々スタンドのお客さんから手が上がります。それを見つけると、その瞬間お兄さんは機敏に動きます。
なるほどねー、と思いました。
で、その後はしばらくその人の真似をして、あまり遠くへは行かずじっくり一列ずつ、縦に動きながら声を出していきました。
(あの「コーラいかっすかー」という独特のやつです。不思議なもので、1日で身につきます笑)
すると、やっぱり売れるんです!
お客さんからその後聞いたところによると
「なんかお兄さん(私のこと)、さっきはせかせかしてて声かけづらかったのよねえ・・・」
とのこと。
あと、あまり早く動くと、お客さんからしてみると視界に急に入ってきてうっとうしいそうです。
こういう現場の実情を踏まえた売り子の基本動作っていうのがあるんですね。
最初はやはり、実地で経験を積んだ上手な人に習うに限ります。
・何度もお客さんの視界に入る
テクニック的なところでいうと、あえてさっきは売れなかったところに戻るという方法もありました。
これはどういうことかというと、タイミングを変えるのもそうなのですが、お客さんの視界に売り子が何度も入ることによるサブリミナル効果(笑)だったり、これだけこの子が来てくれてるから、次は買ってあげよう!という心理を突く効果があります。
まじめにこれが結構効きます。
特に応援しているチームが勝っているとなんとなく勢いで買ってくれる人もいたりして、意外とバカにできないもの。
要は一回であきらめないとも言えますね。
・楽しそうにする
これも大事ですね。
売れてようが売れてまいが、とりあえず明るさは保つこと。
特にスタンドが盛り上がってるときはそうしないと観客の歓声に自分の声が埋もれてしまいます。
それに、そもそも同じ売り子から買うなら元気な売り子から買いたいですもんね。
当たり前ですが、こっちはしらふなのに、向こうはすでにビールを何杯も飲んですっかり出来上がっていることがあります。そうした人のテンションに合わせてあげると、それだけで何だかよくわからないけどもう1杯買ってもらえたりすることもありました笑
お前も飲めー!といわれたときはさすがに困りましたけどね笑
・仲間と横のつながりを大事にする
球場ではおそらく1回につき100人以上の売り子が巡回しています。
先ほども触れましたが、 コーラ売りは時間との戦いです。
どういうことかというと、氷がどんどん溶けていくので、一定の時間が経過すると一旦新しい飲み物と交換にいかないといけません。
そういうときに限って「おにいさーん」と声がかかるもの。
で、売ろうとすると、「あら、これ氷溶けてるじゃない」となります。
皆さんだったらどうします?
新しい飲み物を取りに行っている間にお客さんは気が変わってビールを頼んでしまうかもしれません。さりとてこのままお客さんにぬるいコーラも売れませんよね。
ここでの正解は「近くにいる自分の仲間を呼んで、彼(女)の分を売ってあげる」ことです。
そうすると、今度逆の立場になったときにちゃんと声がかかりますし、「あっちで手を上げてる人がいたよ!」と教えてくれたりもします。
こういうネットワークづくりで随分助けられました。
・キーパーソンを押さえる
さて、コーラ売りの営業スキルも応用編に入ってきました笑
短時間で一気にコーラを売る秘訣は何だと思いますか?
お客さんがコーラを頼むのはあくまで確率の問題です。なので、基本的には読めませんね。
押し売りするわけにもいきません。
実はこれを覆す方法がひとつあります。
たまに、リトルリーグのチームが監督に引率されて試合を見に来ることがあります。
この監督と事前に話をつけてしまうのです!
子どもがバラバラ頼みだすと収集がつかなくなるので、監督としては一回で売り子に来てもらったほうが楽なんですね。
私はたまたま監督が飲み物を頼もうとしているところに幸運にも居合わせたので、この情報をゲットすることができました。
もう次回からは固定客です笑
一人で裁ききれない人数が来ちゃったときは、ほかの売り子にも協力してもらいましたよ!
・できる範囲でプラスアルファを考える
最後のはちょっと難しいです。
リトルリーグの例のように、いっぱい買ってくれるお客さんがいると非常にうれしいのですが、たまに
「ちょっと安くなんない?」
と訊かれることがあります。
これ、言われたほうはホントに困るのです。
さすがに勝手に廉価販売は許されません。多分クビになりますし、下手するとその球場で会社がコーラを売れない事態にもなりかねません。
今やったら怒られるかもですが、当時苦肉の策で考えたのはこうでした。
持っていたコーラを全部買ってもらったので、一度補充に戻らないといけません。
ちょっと後で戻ります!と言って、社員の人に事情を話して
「氷だけ詰めたコップ1つ余分にもらっていいですか?」
とお願いしました。
どうせ氷は大量に作ってありましたし、売り子が水分補給するときのでかい水筒にも同じ氷が使われています。
値引きはさすがにできないけど氷くらいはサービスできるかな、という思いつきだったのですが、これは無事OKが出ました。(今回だけ、と言われましたが)
結果、これはこれで気が利くねえ、となって無事落着。
同じことを何度もお願いされても困るので、しばらくそのゾーンからは離れましたけど笑
まとめ
さすがに40歳も近くなった今更、汗だくになって球場を何周もする体力はありませんが、ホントこのバイトをやっておいてよかったです。
あの頃の努力は無駄じゃなかったなと。
もし若くて時間もある方は、人生経験のひとつとしてこの夏ちょっとやってみてはいかがでしょう?
短期バイトでも歓迎だったと思いますよ。 今はボタンひとつでバイト探せるからいいですねえ。
昔は雑誌しかなかったのに・・・(遠い目)。
ちなみに、私は「フロムエー」派でした。
体力もつきますし、ダイエットにもなってオススメです。
それにしても、高校生に戻りたーーーい!!!
本日は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!
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