金融の新たな資格「投資診断士」とは?難易度やFPとの比較などを解説します!



時代も平成から令和に移行する中、せっかくなので何か新しいスキルを身に着けようかな、と思っている方も多いのではないでしょうか。

そんな方におススメしたいのが、2019年の3月に試験を開始したばかりの新たな資格、「投資診断士」です。

名前のとおり、投資をメインとした金融系の資格ですがご存知でしょうか?

今回はこの「投資診断士」について取り上げてみようと思います。

他人と違った資格に興味がある人や、FPでは飽き足らない方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

「投資診断士」はどういう資格なのか?

投資診断士とは?

まずはこの「投資診断士」っていったい何なの?というところから。

「投資診断士」は、一般法人社団投資診断協会が設立した、今の時代に合ったアドバイザー資格です。

仮想通貨(暗号資産)に代表されるように、金融商品は日々進化していますよね。

一方で、その商品を消費する我々一般人も、あるいは商品を扱う金融機関にお勤めの方も、そうした最先端の商品についていくのは非常に大変です。

ややもすると、金融商品に投資する側も、それを売っている側も、イマイチ商品のことをよくわかっていない、なんていう笑えない話もあったりする世の中。

そんな現状を踏まえて、自信をもって投資を語ったり、投資についての啓蒙ができるようになるための資格として生まれたのがこの「投資診断士」なのです。

投資診断協会のHPにはこうあります。

投資を検討している方、投資を検討しているが踏み出すのが怖い方、投資で後悔したくない方、そういった方々に投資についてのアドバイス(啓蒙)をしていくための資格です。

近年では、NISAやiDeCoといった投資にまつわる制度や、仮想通貨などの新しい投資手法も生まれてきているため、そうした新しいトピックについてもカバーしております。

また情報技術(IT)を活用した投資手法も増加していることから、現代の投資を理解するのに重要なIT情報リテラシーも研修に盛り込んでいます。

ということで、

・投資に関する知識を深めたいと思っている人
・金融機関に就職・転職したい人
・金融商品を売る者として責務をきちんと果たしたいと考える金融機関の現役社員

にとってはうってつけの資格と言えるでしょう。

ちなみに、受験資格は特になくだれでもチャレンジ可能です。

>>>新たな金融資格の誕生「投資診断士」

「投資診断士」の資格を取るメリットは?

投資診断士のメリット

では、この「投資診断士」を取ると何がいいのでしょうか。

具体的には以下のようなメリットがあると考えられます。

・他の人との差別化が図れる

できて間もない資格なので、就職活動や転職時の面接などで話題にすることができます。

特に金融機関を目指す人は履歴書に書けると有利ですね。

すでにFPなどの他の資格があれば、相乗効果で「この人は金融商品の知識がある」と思ってもらえることでしょう。 

・ファイナンシャルリテラシーが上がる

投資に関する知識を一通りカバーできるため、資格取得する前と後では頭に入っている知識量は雲泥の差です。

今まで何となくわからなくて手を出してこなかったNISAやiDeCoなども、「投資診断士」になる頃にはバッチリ理解できていることでしょう。

また、他の資格では学習範囲でなかった暗号資産(仮想通貨)についても学ぶことができます。

一通り学習を終わる頃には周りの人にアドバイスすることもできるようになっているはずですよ。

・名刺に「投資診断士」と記載でき、客先にもアピールできる

特に金融機関にお勤めの方には大きなメリットではないでしょうか。

同じ商品を買うなら、だれしもよりその商品のことをよく理解している人から買いたいに決まっていますよね。

そういった意味で、「投資診断士」の資格を名刺に記載できることは営業上もとても有利に働きますし、初めていったお客さんのところでも話のネタとして有効です。

【補足】
「投資診断士」の資格取得者にはいろいろな特典が付与されます。
中でも役に立つのが統計数値やグラフデータ、お客様への説明資料のテンプレートデータといった営業ツール。
業務の効率化や差別化のツールとして重宝しますね。

>>>新たな金融資格の誕生「投資診断士」

「投資診断士」の試験内容やかかる費用の目安は?

投資診断士の試験内容

「投資診断士」になるには、協会が指定する講習を受講した上で、試験に合格する必要があります。

試験の内容と費用は以下のようになっています。

【試験について】
・試験内容:協会の講習内容(※)に沿った出題
・試験時間:60分
・試験内容:選択式の問題が60問出題
・合格基準:60点以上の得点で合格
【費用について】
・研修受講料:33,000円
・資格試験料:10,000円
・合計:43,000円
※上記はすべて税別

※協会の講習内容もHPに記載がありますが、具体的には以下のような内容です。

  • 投資診断協会 基本理念投資に関する基礎知識
  • 投資商品について(株式投資、投資信託、不動産投資、生命保険、暗号資産など)
  • 制度投資について(確定拠出年金、NISAなど)
  • ポートフォリオの考え方
  • 投資診断士Ⓡとは

なお、試験会場は東京、札幌、名古屋、大阪、福岡の5か所となっています。

無事合格した暁には、下の写真のような認定証がもらえます!

「投資診断士」の難易度はどれくらいなのか?

投資診断士の難易度

まだ資格試験がはじまって間もない「投資診断士」ですので、難易度に関する情報は実はそれほど出てきていません。

そこで、まず参考としてどの程度の勉強量なのかを見てみましょう。

協会のHPによると、資格取得に必要なのは

  • テキスト1冊
  • 360分の動画視聴

となっています。

動画は1回見ただけではすべてをカバーしきれないでしょうし、問題演習もある程度必要です。

それらを考慮すると、合格までの必要勉強時間はだいたい20~30時間といったところでしょう。

個人的な感覚も入りますが、おおまかな目安としては簿記3級やFP3級などがこのレベル感ではないでしょうか。

試験前には直前対策講座も開いてくれるとのことで、今のところ極端に難しい試験ではなさそうです。

ただ、新しい資格は時間がたつにつれ人気が出てきて、それに伴い難易度が上昇するのがよくあるパターンなので要注意。

興味がある人はぜひ今のうちに資格取得してしまいましょう。

(それこそ、投資と同じで資格も「安く買って(受かって)、高く売る(アピールする)」が基本ですよ!)

「投資診断士」とFPはどう違うの?

FPと投資診断士の違い

金融系の資格として有名なのはFP技能士(ファイナンシャルプランナー)ですね。

では、「投資診断士」とFP技能士はどう違うのでしょうか。

ポイントは、

①FP技能士は「くらしとお金」という観点で様々な専門知識を習得するのに対し、「投資診断士」は投資そのものの考え方、投資商品の具体的な知識、選定方法などが習得できる。

②FP技能士はクライアントの「ライフプラン」をベースとした将来の資金見通しと、その実現のための資産設計・資金計画を提案・アドバイスが出来る。一方、「投資診断士」はクライアントの投資スタンスに合った商品解説やポートフォリオ等のアドバイス(啓蒙)が出来る。

という2点に集約されます。

FP技能士はどちらかというと「広く浅く」、「投資診断士」は投資に特化して「狭く深く」というイメージですね。

まとめ

「投資診断士」の資格は自分だけでなく、周りの人やお客さんにアドバイスをするために有効なものです。

金融関係の仕事についていてもいなくても、お金に関する知識があって損をすることは絶対にありません。

本記事で少しでも「投資診断士」に興味を持っていただけたら幸いです。

▼投資診断士の資格を取りたい人はこちらから▼

 










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