年収別の手取りから考える、生活費・暮らしぶりの目安と家計改善のポイント



普通に生活していると他人の収入はわからないですが、それでも何となくお隣の人の暮らしぶりが気になったり、ちょっとした会話の端々から金銭感覚の違いが浮き彫りになったりするものです。

そういうときに、

  • ウチもホントはもっと余裕のある暮らしがしたいなあ・・・ 
  • あといくらくらい稼げばあんな暮らしができるんだろう・・・

などと思ったりしたことはないでしょうか。

この記事では、主な年収別(1,000万円未満)の手取り額と、そこから想像される平均的な生活費、暮らしぶりをまとめています。

あまり細かいとかえって見づらくなってしまうので、数字は最低限にとどめました。

「この年収だとだいたいこんな感じ」というイメージをつかんでいただければと思います。

後半では、年収ごとの暮らしから見えてくる、「今すぐできる家計改善のポイント」もいくつかご紹介しています。

生活水準アップのヒントになる情報がありますのでぜひご一読を!

年収別の手取り計算と生活費の考え方について

まず、ここでの計算や説明の前提を先にお伝えしておこうと思います。

【計算の前提】
・40歳未満のサラリーマン
・配偶者(専業主婦/夫)と子ども1人あり
・年収を単純に12か月で均等割

※計算にあたってはこちらのサイトを使わせていただきました。

本来は手取り額から貯蓄を引いたうえで生活費を考えたほうがいいのですが、貯蓄額は家庭によってかなり異なります。

したがってあえて貯蓄を考慮せず、手取り額をすべて使うとこんな暮らし、という書き方にしています。

なお、横着して計算は年収300万円から200万円刻みとしました。

ますだ
年収400万円や600万円など、ここにない数値の場合は前後の数値を足して2で割るとおおよその金額が把握できますよ。

年収300万~900万の手取りや生活費、暮らしぶりはどんな感じ?

年収300万円の人の手取りと暮らしぶり

  • 所得税:3.5万円
  • 住民税:8.5万円
  • 厚生年金:28.5万円
  • 健康保険:15.4万円
  • 雇用保険:0.9万円
  • 手取り:243.0万円月20.3万円

大学卒、社会人1年目のサラリーマンがおよそこのくらいでしょうか。

また、歯科衛生士とかウエディングプランナーといった職業の人も年収300万円くらいの収入のようです。

月20万円強の手取りなので、貯蓄はちょっとしんどそうですね。

収入はほとんど生活費に消えるのが実態ではないでしょうか。

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自宅で家族と同居しているかどうかが貯金の大きな分かれ目になるかもしれませんね。

独身なら固定費しだいで何とかやっていける水準ですが、お子さんがいたりすると厳しいのではないでしょうか。

また、車を持つのも大きな負担になります。

持てないことはないのですが、貯金に回すお金がなくなるなど、どこかで歪みが生じているはずです。

年収500万円の人の手取りと暮らしぶり

  • 所得税:10.1万円
  • 住民税:21.3万円
  • 厚生年金:45.0万円
  • 健康保険:24.4万円
  • 雇用保険:1.5万円
  • 手取り:397.6万円月33.1万円

大手企業の社会人5,6年目で役職がついたくらいのイメージですね。
他の職業でいうと、学校の先生や薬剤師さんがこのくらいの年収をもらっているようです。

ちなみに、平成29年度の「民間給与実態統計調査」によると、日本の民間企業に勤める会社員の平均給与は年間432.2万円です。

これを20%程度上回る水準なので、そこそこ暮らし向きもよいと言えるでしょう。

手取りは月33万円強。独身であればそれなりに豊かな暮らしと言えそうです。

多少外食が増えても平気ですし、夏休みに友達と海外旅行に行くことも可能。

また、堅実な人は月に5万円くらいは貯金ができそうですね。

結婚して奥さんが専業主婦でもやっていけるのも年収500万くらいからでしょうか。

けどできれば奥さんにもちょっと働いてもらって家計を支えてほしい・・というのが本音だと思います。

 

一方、子どもがいると教育費が気になるところ。

習い事のひとつくらいならまだしも、私立になるとさすがに厳しいですね。

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家は都心に近いところなど、ムリをしなければそこそこの家賃の部屋に住んでも問題なさそう。

このくらいの年収になるとマイホームの購入も考えはじめる人が増えますが、あまり無理は禁物。
頭金をしっかり貯めておきたいところですね。

実家なら年間100万円くらい貯められるのでは?

地方であれば、車を持っても負担にならないくらいの生活水準ですね。

カーローンを使って200万円前後の新車なら手が届く・・・というのがイメージできます。

年収700万円の人の手取りと暮らしぶり

  • 所得税:23.7万円
  • 住民税:34.6万円
  • 厚生年金:64.8万円
  • 健康保険:35.0万円
  • 雇用保険:2.1万円
  • 手取り:539.8万円月45.0万円

このあたりから段々と「中の上」感が出てくるのではないでしょうか。

一部上場の名の通った会社の中堅層や外資系の若手がだいたいこの700万円ゾーンに位置しています。

職業でいうと、一級建築士や大学講師なども同じくらいの収入があるようです。

独身ならまずお金に困るなんてことはないでしょう。

結婚してお子さんが2人くらいいても問題なくやっていけるレベルです。

 

ただ、徐々に貯金する人、しない人の差がついてくるのがこのくらいの年収水準にいる人の特徴。

月平均で45万円の収入ですから、家賃も毎月15万円くらいまでなら払えてしまいますし、車もワンランク上のものが買えてしまいます。

この「~できてしまう」が実は落とし穴で、まったく貯金できてない人も多いと言われています。

したがって、生活費にも大きく幅が出てきます。

何にお金をかけて何を節約するかという優先順位がしっかりしていないと、ちょっとしたことで転落しかねないので注意が必要ですね。

特に住宅、車、教育の3大支出についてすべてを望み通りにすることは、この年収でもまだ難しいと言えるでしょう。

年収900万円の人の手取りと暮らしぶり

  • 所得税:57.0万円
  • 住民税:51.3万円
  • 厚生年金:68.1万円
  • 健康保険:44.6万円
  • 雇用保険:2.7万円
  • 手取り:676.4万円月56.4万円

年収7桁の最高峰、年収900万円です。

このあたりになってくると、もう個別の企業名で話をしたほうがいいかもしれません。

東洋経済のランキングによると、年収900万円前後には任天堂やベネッセ、ヤマハといった有名企業が名を連ねています。
おそらく、その中でも管理職についている人がほとんどでしょう。

職業では大学(助)教授や大手の事務所に所属する税理士などがこのランクに該当するようです。

 

また、税金や社会保険料の高さに気が付き始める人が増えてくる段階でもあります。

税金と社会保険料をあわせるとなんと220万円!

車が1台買えてしまいますね。

がんばって稼いでいるはずなのに、全然暮らし向きがよくならないな・・・と思っている人も多そうですね。

ますだ
すでに相当いい暮らしなはずですが・・・

タワーマンションに住んだり、外車を乗り回したりしだすのもこのあたりから。

ですが、こんなことをやっていたらさすがに貯金はムリです!

ひょっとしたら年収700万円の層以上に、支出については「選択と集中」が必要なのかもしれません。

もうちょっと楽な暮らしをするための、家計改善のポイント

累進課税のせいで、稼げば稼ぐほど手取りは少なくなっていく

ここまで見てきた年収ごとの手取り金額を一覧にしてみましょう。

【年収と手取りの対応表】
年収300万円→手取り月20.3万
年収500万円→手取り月33.1万
年収700万円→手取り月45.0万
年収900万円→手取り月56.4万

おおまかな刻みなので気づきにくかったかもしれませんが、300万→500万のときの手取りの伸びと、700万→900万の手取りの伸びを比べると、後者のほうが伸び幅が少ないのがお分かりになりますでしょうか?

前半では、年収が100万円アップすると月の手取りがだいたい6.5万円増える計算なのですが、後半では5.7万円しか増えません。

何が言いたいかというと、年収が増えれば増えるほど支出のコントロールがより大事になっていく、ということなのです。

ますだ
普通は年収が上がればちょっとくらい・・・と思ってしまいますよね。

ですが、見た目の年収アップ幅よりも毎月生活費として使えるお金の伸びが小さい、ということを知っていればこのトラップにはまらずに済みます。

社会保険料>税金という事実に気づこう

お気づきになった方も多いと思いますが、実は給料から引かれる額は税金よりも年金や健康保険といった社会保険料のほうが大きいのです。

困ったことに、社会保険料を節約する方法はサラリーマンにはほとんどありません。

そうなると税金を減らすしかないのですが、おすすめはなんといってもイデコ(iDeCo)です。

イデコ(iDeCo)の掛け金は所得税・住民税の控除にもなると同時に、自分で運用したお金が将来の年金の足しにもなるのがメリット。

もしお金に余裕があるなら一度検討してみるといいでしょう。

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中には社会保険料を下げられるレアなケースもあるのですが、実はこれもイデコ(iDeCo)と関係があります。

お勤め先が「選択制確定拠出年金」という制度を採用しているか確認してみましょう。

もしこの制度を導入している場合は、その制度を使って自分の給与から掛け金を拠出することで社会保険料の算出基礎となる「標準報酬月額」も減らすことができます。

※ただし、標準報酬月額を下げすぎると、将来受け取る厚生年金の額も減るのでバランスに注意!

固定費を大きくするとあっという間に家計が狂う

収入に多少余裕があったとしても、それにあわせて支出を増やせば当然暮らしは厳しくなっていきます。

特に気をつけたいのが固定費。中でも家賃や住宅ローンは要注意です。

一般的に、収入に占める家賃(住宅ローンも)の割合は額面で25%、手取りで30%くらいまでが限度と言われています。

もしこのバーを超えているようなら即見直しすべき。

住宅ローンは借り換え、賃貸であれば引っ越しを検討したほうがよさそうです。

また、住宅に次いでお金のかかるマイカーも固定費の一部。

ローンで車を買った人は特に毎月の支払が悩ましいのではないでしょうか?

意外と知られていないのですが、実はマイカーローンも借り換えができます。

住宅ローンよりはるかに金利が高いことが多いので、見直すとかなり劇的に毎月の支払いが減る可能性もありますので見積もりだけでも取ってみましょう。

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大きな支出はタイミングと優先順位が大事!

家や車、あるいは教育費といったまとまった支出をする際は、よくよくそのインパクトを考える必要があります。

たとえば、仮に転職したり昇進して年収が500万から700万円に上がったとしましょう。

手取りは月12万円くらい増えますが、この昇給額も3,500万円くらいの家を買うとあっという間に消えてなくなります。
(金利1.5%、30年返済として)

そのタイミングで子どもが進学する、クルマも買い換えが必要・・・となったらどうでしょう。

どう考えても全部をかなえることはムリですよね。

なので、大きな買い物をする前には絶対に優先順位を考えましょう。

そのことに気づかず、何となく年収が上がったことに浮かれて生活レベルも上げてしまったが最後、一気に家計は破綻にむけてまっしぐらです。

まとめ

最後に、年収ごとの手取り月収をもう一度みてみましょう。

【年収と手取りの対応表】
年収300万円→手取り月20.3万
年収500万円→手取り月33.1万
年収700万円→手取り月45.0万
年収900万円→手取り月56.4万

この金額の範囲内で生活費をやりくりしないと家計はマイナス。まずはそれを避けることからはじめましょう。

自分の理想とする生活と現状のギャップを把握することができれば、あとは問題点を改善するだけ。

他の記事も参考に、ぜひ家計改善に役立ててくださいね!










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