どうも。無所属新人のMASUDAです。
皆さんの会社には「学閥」ってありますか?
私のところにはない・・・と思っていたらうっすらあることに最近気づきました。
個人的には、本筋と関係ないところでいろんなことが決まったり、それで誰かが損したりするのってフェアじゃないなあ、と思います。
が、さりとて今すぐなくせるものでもありません。
また、利用できるものは何でも利用しよう、っていう考え方もありますね。
今回は「学閥ができる理由」をちょっと心理学的に考察してみるとともに、上手な学閥との付き合い方も考えてみました。
素人のにわか理論かもしれませんが、実際に見聞きした話もベースにしているので多少はお役に立つかなと。
◇目次
学閥の背後にある心理学
・そもそも同じ学校の出身:類似性の法則
人は自分と似たものに好感をもつ傾向がある、という心理のこと。
まずはこれです。人間、自分と似た点がある人と仲良くなりやすいもの。
「類は友を呼ぶ」ともいいますね。
同じ学校を出ているというのはそういう意味ではきわめてわかりやすいので、そもそも同じ学校で固まるというのは理解できます。
・同じ学校のやつは優秀?→内集団バイアス
自分が所属している集団のメンバーは、ほかの集団のメンバーに比べて(実際には優劣の差がないにもかかわらず)人格や能力が優れていると評価すること
平たく言うと「身内びいき」ですね。
面白いのはどこからどこまでを「身内」とするかはきわめて恣意的なことです。
今回はたまたま「学校」という枠でくくられているので、それがスタート地点になってるんですね。
ちょっと本筋から外れるかもですが、これってとりもなおさず、
- 俺は優秀だ
- 俺は○○大に所属している
- したがって、○○大のやつは優秀だ
という、(穴だらけの)3段論法に起因しているような気がしますね・・・。
ともかく、こんな感じで「優秀」な人同士が固まるわけですね。
・「OB会」で定期的に顔を合わす:単純接触効果
はじめはあまり興味や関心がなくても、何かに繰り返し接するとそれに対する好意度や印象が高まるという効果
簡単に言うと「会う回数の多い人にはなんとなく好感をもつ」っていうやつです。
慶応大学なら「三田会」、早稲田なら「稲門会」というように、それぞれOB会がどこの会社にもありますよね。
定期的にやっている会ですから、たとえ部署が違ったりしても「大学」というくくりで顔を合わせます。そうするうちに、なんとなく「あいつはいいやつ」みたいな感じになっていくのでしょう。
同じ場所でお酒飲んで盛り上がったりしたらなおのことでしょうね。
・同大学の役員がいる:ハロー効果
何かを評価をする時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴についての評価も影響されてしまう現象のこと
学閥の場合でいうと、たとえば
「○○常務は××大学。なので××大学卒は優秀」
となるってこと。
ひとつめの内集団バイアスは、その学閥の中の人が「俺らスゲー」ってなる現象でしたが、こちらはその集団の外にいる人が、特定のだれかを見て、その人と同じ大学の人がみんなすごいと勘違いしてしまうパターンです。
目立つ何人かのおかげで、その人たちとたまたま同じ大学の人が恩恵を受けることになるんです。
じゃあそれに乗っかっちゃえ!ということで、その「すごい人」と同じ大学の人が名乗りをあげて固まるという次第。
・OB会の幹事にお返ししたくなる:返報性の法則
他人から何かしてもらった場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く心理のこと。
これはある程度のポジションになってきたときに効いてくるやつですね。
OB会の幹事って、人数も多いし仕切りもタイヘン。何せえらい人もいっぱい来ますからなおのこと。
そのえらい人からみたときに、かいがいしくOB会の幹事をやってくれている人がいたら、まあ何かお返ししてあげないとな、って気になっても不思議ではありません。
会社でこの手のお返しとしてもっとも大きいのが「人事・処遇」によるものです。
かくして、××さんは○○会の幹事であったことが幸いしめでたく昇進・・・なんてことも。
バカバカしいと思われるかもしれませんが、意外とこういうのが普通にあったりします。
あなたの会社にも、ひとりやふたり「なんであの人があのポジションに?」っていうケースはないですか?
もしかしたらこういう理由かもしれませんよ。
この仕組みがあることがわかったら、そりゃ学閥に所属したくもなるってもんですよね。
学閥との付き合い方
正直なところ、すでに会社に長くいる人にとって打てる手は少ないです。学歴を変えられるわけではないので・・。
今から急にOB会に顔を出しても、急にどうしたんだろう?って思われるはずです。
なので、もう遅いかな、と思ったら下手にさわらないほうがベター。
学閥はむしろ、これから会社に入ろうとしている就活生や若手社員に有利に働きますし、そういう人たちこそ先に考えておくべきもの。
OB訪問にしろ面接にしろ、あるいは昇進にしろ、決定権をもった相手とまったく接点がないよりも、何でもいいからとっかかりがあったほうがいいに決まってます。
また、あえて学閥を逆手にとって、自分が就職しやすそうな会社、出世しやすそうな会社を絞り込むのにも使えます。
そんなことで、って思うかもしれませんが、意外とこういうちょっとしたことで差がついたりするのが就職活動の怖いところですよ。個人的にはまったくいいことだとは思いませんが・・・。
まとめ
会社もしょせん、人間の集まり。
人間は集まればグループを作りたくなるものです。学閥ができるのにもこうした心理が働いているわけですね。
好き嫌いは当然あると思いますが、知識として知っておくとあとあと役にたつはずです。
うまくその力学を利用して、就活や会社生活を有利に送りましょう!
本日は以上です。最後までお読みいただきどうもありがとうございました!
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