皆さんこんにちは。
これからは英語を使えるようにならないと、と言われて久しいです。
「英語」と聞くと、すぐに思い出すのがTOEICですよね。
でも、正直どうでしょう。
久しぶりにいちから英語をやった人には、いきなりTOEICはちょっとしんどくないですかね?
もしくはすでに、TOEICに敢然と立ち向かった結果、名誉の戦死を遂げた人もいるのでは。
(もう遅いかもですが)もし、今あなたが英語を中学生レベルくらいからやり直そうと思っているなら、まだTOEICには近づかないほうがいいです。
じゃあ、何をペースメーカーにするかと言われたら、「英検」一択です。
*「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。
◇目次
英検をおススメする理由
その1:ホントの基礎からやり直せて、徐々にステップアップできる
多くの人がご存知のように、英検は5級から1級まで、全部で7段階(※)あります。
※準2級と準1級がそれぞれ2級、1級の前にあるため。
最初の5級は中学1年生レベルなので、まさにアルファベットからやり直す場合であってもちょうどよいのです。
TOEICだとこうはいきませんよね。
超初心者もセミプロも、みんな同じ問題で受験しますから。
ある程度自分のレベルに応じたところから無理なく始められるのが英検のいいところです。
また、級をひとつひとつ上がっていくことで、自分はどこまでマスターしたか分かります。
特に最初のうちは、自分が何がわかって、何がわからないか整理しながら勉強していったほうがいいですし、あとの伸びも違いますよ。
そういう意味では間違いなく英検のほうが体系だっていて使いやすいです。
その2:学校英語に準拠した級別設定なので、到達点が分かりやすい
さて、英語を学びなおそうと思ったとき、どうやって勉強をスタートされますか?
いろいろ方法はあるでしょうが、とっつきやすいのは学生時代のやり方に一度立ち返ることではないでしょうか。
とか、
とか言うのって、
だいたい学年でいうとどのあたりまで、っていうのが分かりやすいですよね?
英検は特に中学生・高校生が多く受験することもあって、何級がどの学年に該当するか目安があります。こんな感じですね。
- 5級:中1レベル
- 4級:中2レベル
- 3級:中3(高校受験)レベル
- 準2級:高1~高2レベル
- 2級:高校3年(大学受験)レベル
ホントに一からやり直したい人も、中学レベルは大丈夫っていう人も、それぞれ自分に適したレベルから再スタートが可能。
なので、簡単すぎて飽きちゃったり、難しすぎてイヤになることもないのです。
その3:試験に出るのは「普通の英語」
ビジネス英語に特化したTOEICと異なり、英検で問われるのは日常に関する一般的な英語。
その性格上、ビジネス英語はどうしてもある程度「会社で働くこと」を前提としてしまいますよね。
でも、そんなの英語をはじめからやり直すあなたにはちょっとご無体な話かもしれません。
「会議」とか「予算」とか、「財務諸表」がどうとか、初心者にはちょっとキツイですよねえ。
それより先に覚えなきゃいけないことがいっぱいあります。
英検でもいつかはこの手の単語に出くわしますが、英語以外の予備知識をほとんど必要としないよう配慮されています。
なので余計なところで悩む必要もなしです。
その4:初心者でもスピーキングのテストが受けられる
英語は「読む、聞く、書く、話す」の4技能をバランスよく伸ばしていく必要があります。
英語をやり直した人にとって悩ましいのは、初心者向けに「話す」テストが極めて少ないこと。
TOEICのスピーキングテストもありますが、これまた初心者にはレベルが高すぎ。
はっきり言ってお金のムダになるばかりか、せっかくのモチベーションを下げることにもなりかねません。
実は、最近英検では5級・4級の受験者向けに別途スピーキングテストを用意しています。
これであれば、5級または4級の範囲内でスピーキング能力を試すことができるので、必要以上に難しいものに取り組んでがっかり・・・ということがありません。
しかも、この英検スピーキングテストはスマホからでもアクセスできるスグレモノ。
指示にしたがって、聞こえてくる質問に対する答えをスマホ(PCならマイク)に向かって話すだけです。
特に「今はまだ自分の英語を聞かれるのも恥ずかしい・・・」という初心者にはうってつけではないでしょうか。
(ちなみに、TOEICのスピーキングテストでは、隣に受験者がいて、話している様子はまるわかり。声も聞こえます。)
その5:受験料が安い
英語の勉強は何かとお金がかかるもの。
一方で、せっかく勉強したら自分の達成度合いも知りたいですよね。
そのために時々テストを受けるというのが定石です。
ただ、今度は受験料がバカになりません。TOEICだと1回5,725円です。
さらに、TOEICでもスピーキングやライティングのテストがありますが、そちらは1回10,260円。
つまり、4技能をTOEICでテストしようとすると、1回につき16,000円くらいかかるってこと。
これだけ払って、とんでもないスコアだとやる気なくなりますよね・・・。
特に、基礎ができてないうちにこの金額を何度も何度も払って受験するのってどうですか?
片や、英検は非常にリーズナブル。3級以上は2次試験の面接もいれてこのお値段。
1級 | 準1級 | 2級 | 準2級 | 3級 | 4級 | 5級 |
8,400円 | 6,900円 | 5,800円 | 5,200円 | 3,800円 | 2,600円 | 2,500円 |
なお、先ほどご紹介した5級・4級のスピーキングテストも受験料に込みです。
おまけ:資格は一生有効!
あまり話題になりませんが、TOEICは有効期間が2年間。
なので、2年置きに受験しなおさないといけません。
せっかくいいスコアをとっても、気づいたら有効期限切れ。
で、再受験したらスコアが下がってた・・・っていうのは切ないですよね。
英検は1回取れば一生有効なので、履歴書に書いたりするのも困りません。
英語のやり直しには、英検でどこまでを目指せばいいのか
では、英語をいちからやり直している方は、さしあたりどのくらいを目指せばいいのでしょうか。
ホントにいちからやり直している方であれば、まずは3級。
中学英語がひととおり身についたくらいなので、基礎固めとしてはちょうどいいレベルです。
TOEICにスイッチするタイミングは、2級取得後くらいがいいでしょう。
なお、英検とTOEICスコアについては大まかな目安が出ています。
古いデータで恐縮ですが、2級取得者の平均が517点、3級で365点といったところ。
(数値出典:http://www.iibc-global.org/library/default/english/lr/about/pdf/TOEIC-STEP_2001.pdf)
まとめ
英検と聞くと、なんだか一昔前のテストだと思う人も多いかもしれませんね。
ですが、英検も時代に合わせていろいろ進化していますし、初心者にとっては英検をベンチマークにして勉強していくのがもっとも着実なやり方です。
私もなんやかんや言って、英検1級を目指して勉強を続けて、気がついたらそこまで到達しました。
おかげでMBAの授業でもあまり苦労せずに入っていけましたよ。
ということで、英語をはじめからやり直す大人には、ペースメーカーとして英検をおススメします。
英検のサイトはこちらですのでご参考まで。
⇒ 日本英語検定協会
※英語にさらに熱が入ってきた方は、こちらの記事もご参考にどうぞ。
本日は以上です。最後までお読みいただきどうもありがとうございました!