みなさんこんにちは。
日本人だから日本語はわかって当たり前、と思いますか?
どうも実際は逆のようで、日本語をもっとも知らないのはわれわれ日本人自身なのかもしれないな、と思います。
なぜかというと、「いつも使っている言葉の語源や出所を知らない」ことがけっこう多いからです。
今回はそんな反省をこめて、自分が語源を知らなくて気になっている言葉を5つほど調べてみました。
みなさんの参考にもなれば幸いです。
「図星」の語源
まずは「図星」という言葉から。
自分がひそかに思っていたことや考えていたことを当てられてしまったときにいうこの「図星」ですが、この言葉の語源、ご存知でしょうか?
調べたところ、「図星」というのは、矢の的のど真ん中にある黒い点のことなんだそうです。
(ちなみに、英語でいうとBull’s eyeです)
当然、矢を射るときにはこのど真ん中、すなわち「図星」を狙いますよね。
なので、この「図星」という言葉は「狙うべきところ」とか「急所」という意味に使われるようになり、さらに「相手の思っていること、考えていることそのものずばり」を意味するようになったんだとか。
知ってました?
「ドザエモン」の語源
次はこれ。なぜ溺死体は男も女も「ドザエモン」なのか。
不思議でしょうがありませんでした。
で、調べてみると、実ははっきりした説はないようなのです。
一番有力なのは、江戸時代の力士「成瀬川土左衛門(なるせがわどざえもん)」から来ているという説。
この成瀬川土左衛門は色白かつかなり体の大きな力士だったため、溺死した人の膨らんだ体が彼とよく似ていたことから溺死体を称して「ドザエモン」というようになったそうです。
つまり、ドザエモンの由来となった成瀬川土左衛門は別に水死したわけではないんですね。
「すっぽんぽん」の語源
3つ目はこれです。
なんとなくわかるけど、ちゃんと説明しろと言われたら難しくないですか?
調べてみたところ、「すっぽんぽん」の「すっ」は「素」のことで、「素っ裸」の「素」と同じものです。
要は「何もない」って言う意味。
じゃあ「ぽんぽん」はというと、幼児語の「お腹」のこと。
二つ併せて、「おなかが出たままになっている=裸」ということらしいですよ。
ちなみに、Weblio辞書によると、この「すっぽんぽん」は四日市市の四郷地区というところの方言だという説があります。
「だらしがない」の語源
慣用句としてしょっちょう使っているのにわからないのがこの「だらしない」です。
「だらしない」っていかにも「だらし」がないイメージですが笑、冷静に考えてみるとこの「だらし」もいったい何なんでしょう。
よく考えると不思議じゃないですか?
だって、「だらし」っていういかにも「ダメそう」なものが「ない」んですよ?
じゃあキッチリしてるんじゃないのかと思ったら逆なのです。そりゃ外人も混乱するわな。
答えをいうと、「だらしない」はもともと「しだらない」という言葉だったのですが、最初の「しだら」の音の順番が変わって「だらし」になったそうです。
芸能人みたいな言葉の使い方ですね。
どうやらシーダラがイーナーだったみたいです(違う)。
で、問題の「しだら」ですが、これは「好ましくないさま」や「ひどい状況」を指す日本語。
また、最後の「ない」は否定の「ない」ではなくて、程度がはなはだしいことを示す強調の「ない」なんだそう。
同じ使い方は「はしたない」とか「みっともない」でも見られますね。
なので、まとめると、「(服装などが)ものすごく好ましくない、ひどい」という意味になったということです。
ちなみに、漢字の「設楽」は「手拍子」という意味ですので念のため。
「つぶしがきかない」の語源
最後は「つぶしがきかない」です。これもよくわからない。
そもそも「つぶし」って何なんでしょうね。
これは意外とストレートでした。
「つぶし」はそのまま「潰し」のことです。何を潰すかというと、金属です。
金属を溶かしたりして再利用することを「潰す」というそうです。
特に金や銀の貴金属は「潰し」てもほかの用途に転用できますよね。
ですが、ほかの金属だとそうはならないものもあります。
それが転じて、「つぶしがきかない」というのは、他に転用できない=今の仕事をやめてしまったらもう違う仕事ができない、という意味になったんだそうです。
まとめ
日本語ってやっぱり奥が深いですね。
いい歳して、一気に5つも賢くなりました笑
一方で、やっぱり自分が気にならないとなかなか進んで調べてみようっていう気にもならないですよね。
この記事がみなさんの手間を省くお役に立てば何よりです。
本日は以上です。最後までお読みいただきどうもありがとうございました!