この記事は、iDeCo(イデコ)をはじめようと思って調べだした人向けのものです。
特に、
- iDeCo(イデコ)を始めようと思っているが、どこの金融機関にすればいいか迷っている
- SBI証券がなんとなくよさそうだが、内容をしっかり理解したい
- 他の金融機関の資料を取り寄せたが、SBI証券と比べてみたい
という人向けに、楽天証券と同じくiDeCo(イデコ)に力を入れているSBI証券の特徴を解説しています。
金融機関選びのヒントにしていただければ幸いです。
◇目次
SBI証券でiDeco(イデコ)を始めるメリット
まず、SBI証券のどういうところが具体的にいいのか、いくつかポイントを挙げてみます。
幅広いニーズに対応した運用商品のラインナップ
SBI証券には最近、「セレクトプラン」という新たなプランが導入されました。
もともとSBI証券は商品のバリエーションに定評がありましたが、この「セレクトプラン」ではきめ細やかに様々なジャンルの商品を取り揃えています。
後でも少し紹介しますが、手数料の安いインデックスファンドだけでも新興国株式、先進国株式、全世界株式という風に様々。
また、インデックスファンドに勝るとも劣らないパフォーマンスを発揮している数少ないアクティブファンドを用意しているのも特徴です。
通常は手数料の高さからインデックスファンドに劣後すると言われている中で、ひふみ年金の健闘ぶりは特筆に値します。
また、それ以外にも純金ファンドといったいわゆる「コモディティ」と呼ばれるものを運用対象にした商品もあり、利用者のリスク許容度や投資方針に幅広く答えようとしてるところが利点です。
SBI-iDeCoロボがおすすめの商品を教えてくれる
これは投資に自信のない人には耳寄りなポイントです。
ネット系の金融機関は対面で説明してくれる人がいないので、コストが安い反面初心者にはハードルが高いと思われがち。
なのですが、SBI証券ではそうした不安を解消するため、iDeCoロボという機能がついています。
iDeCoロボがいくつか簡単な質問をしてくるので、それに答えていくだけでロボが自動的におすすめの商品をチョイスしてくれるというもの。
思い込みを排除して客観的に商品を選びたいと思う人にも向いていますね。
SBI証券iDeCo(イデコ)のおすすめ投資商品は?
SBI証券の持ち味はその豊富なラインナップだったのですが、2018年5月の制度改定による影響で、購入できるファンドの総数が35本までという制限ができてしまいました。
ただ、その中でも「セレクトプラン」には優秀なファンドがたくさん入っていますので、これからSBI証券を選ばれるのなら「セレクトプラン」一択で大丈夫です。
魅力的な商品が多いですが、何といってもおススメは「eMAXIS slim全世界株式(除く日本)でしょう。
このeMAXISというシリーズは、日本の大手である三菱UFJ国際投信が発売したファンドです。
日本の金融機関なので、何となくコストが割高なんじゃないの?と思ってしまいがちですがそんなことはありません。
実は「eMAXIS slim全世界株式(除く日本)」の信託報酬は0.15536%。
この楽天証券の記事でおススメしている、楽天VTIと比べても少し安いくらいの水準なのです。
日本以外の全世界の株式を少しづつ分散して買い付けるため、配分を自分で考えるのが面倒だ・・・という人にはうってつけですね。
もし、iDeCoのほかになにも資産運用をしておらず、日本株も少しポートフォリオに組み入れたいなら、もうひとつ「ニッセイ-DCニッセイ日経225インデックスファンドA 」というインデックスファンドがあります。
こちらも信託報酬が0.18252%ということで非常に競争力のある水準です。
SBI証券では現在35本の商品が用意しており、枠を使い切ってはいますが、現在のところトップクラスの商品ラインナップであることには変わりありません。
SBI証券のiDeCo(イデコ)が向いている人
さて、ここまでの内容を踏まえて、ズバリSBI証券が向いている人は以下のとおりです。
- とことん低コストのインデックスファンドが好きな人
- あえてアクティブファンドも入れてみたい人
- 商品選びにイマイチ自信がないのでおススメを教えてほしい人
つまり、SBI証券を選ぶのは一見矛盾しているかもしれませんが、
- 投資がほぼ初めての超初心者
- 自分でコストも計算したうえで最適な配分を調べるのが好きな上級者
でしょう。
逆に言うとそれだけ間口が広いのがSBI証券のいいところかもしれません。
これを可能にしているのはSBI証券の運用商品選びに対する並々ならぬこだわりです。
商品選択をしているSBI証券の担当者のセンスには敬意を表したいと思います。
SBI証券のiDeCo(イデコ)でかかる手数料は?
iDeCo(イデコ)には様々なコストがかかりますが、SBI証券の手数料は業界でも最安値レベルです。
① 加入時手数料:2,777円(初回のみ)
② 運用中手数料:167円(毎月)
③ 受取時手数料:432円(振込のつど)
④ 移行時手数料:4,320円(他の金融機関に移すとき)
これはライバルである楽天証券とまったく同じ。なのでここで優劣はないと考えていただいてOKです。
細かいことを言うと、何らかの事情で掛け金を払いすぎたときなどに生じる「還付手数料」はSBI証券のほうが高いです。
でも極めてイレギュラーなものですので気にしなくて問題ないですよ。
ただ、正直言って手数料の安さで言えば他に同レベルの金融機関は複数あります。
楽天証券のほか、マネックス証券や松井証券なんかも同額ですね。
したがって今や手数料では差別化要素が少なくなってきています。
実際、ネット証券であればほとんど同じくらいの額なので、それほど心配することはありません。
最後に:iDeCo(イデコ)のスタートは口座開設ではなく、資料請求
iDeCo(イデコ)について説明しているサイトを見ていると、ひとしきり説明したあとにいきなり口座開設をすすめているのをよく見かけます。
ですが、あえてここは一呼吸おいて、資料をもらうことから始めるほうがベター。
なぜかというと、いったんどこかでイデコを始めてしまうと、あとになって使っている金融機関を切り替えたくなったときの変更は割とタイヘンだからです。
しかも、移行するのに手数料も取られることがあります。これはもったいない。
なのでまずは資料請求してじっくり比較してからでも遅くないですよ。
たいていどこでも資料は無料で送ってくれるので、損をしないためにも先に2,3社見ておくことをおすすめします。
ここでご紹介したSBI証券と、対抗馬として楽天証券あたりも見ておくといいですよ。
もし商品についてどれを選べばいいかわからなければ、まずはいったん元本確保型でも大丈夫。
詳しくは以下の記事も参考にしてみてくださいね。
いつでも買いたい商品を選びなおせますし、iDeCo(イデコ)はやっているだけで節税メリットがあるので、トータルで考えればオトクな制度なのです。
この記事が、あなたのiDeCo(イデコ)選びの後押しになれば幸いです。