LIFE SHIFT:平均寿命が100歳超える時代の社畜の生き方は?



どうも。理想の生き様は「ピンピンコロリ」のMASUDAです。

ちょっといまさら感ありますが、LIFE SHIFTという本を読みました。

結構流行ってますので、読まれた方も多いかもしれませんね。

ものすっごく簡単に言うと

「あんたら、これから寿命100年超えっけど、どうやって人生設計すんの?準備しとかないとどうなっても知らないよーん」

っていうテーマの本です。

特に世界一の長寿を誇るわが日本では、人生100年というのはものすごく現実感のある話ですね。

本の中身じたいは欧米メインの話なため、ちょっと日本の状況に合わないところもあります。

日本の話はところどころ出てくるんですけどね。

なので、ちょっと和風にして語ってみたいと思います。

100歳まで生きる時代が来るとどうなっちゃうのか?

いつまで働き続けるかがえらい問題になる

LIFE SHIFTを読んで思うところはいっぱいあったのですが、まずはお金の話からですね。
本の中では「有形資産」という用語が使われています。

早い話、老後の生活が満足に送れるだけのお金を貯めるにはどれくらい働く必要があるかってこと。

本ではそれぞれ違う世代の3人を使っていろいろなシミュレーションをしています。
こちらが登場人物。

  • ジャック 1945年生まれ
  • ジミー 1971年生まれ
  • ジェーン 1998年生まれ

この3人は65歳で退職し、その後は退職前の50%の生活資金で過ごすという前提です。

そうすると、ジャックじいさんは毎年収入の4.3%を貯蓄するだけでよかったのが、

ジミーおじさんは17.2%、ジェーンちゃんに至っては25%を貯めておかないとダメという無理ゲーが炸裂します。

ありえないですよねえ。25%貯金って。

絶対ジェーンとか夜な夜なパーティ行って「ウェーイ!!」ってやっちゃいそうだもん。
(※イメージです)

外人さんの名前だとどうしてもこういう雑念が入るので、日本人に置き換えましょうか。
するとこんな感じ。こっから和風です。

  • 勝(まさる)1945年生まれ
  • 誠(まこと)1971年生まれ
  • 萌(もえ) 1998年生まれ

名前はそれぞれの年にもっとも多かったものを使ってます。
たまたまみんな一文字で助かった。
(出典:http://www.meijiyasuda.co.jp/enjoy/ranking/index.html)

まあきっと勝も誠も社畜ですね。ってやっぱイメージだな。

さて、もはや言うまでもないかもですが、誠おじさんも萌ちゃんも、

人生が100年になるような世の中で65歳引退というのははっきり言ってムリ

誠おじさんだって、下手(?)すりゃあと40年くらいは軽く生きます。

ということは引退後の生活が20年くらい続くわけ。

萌ちゃんに至っては、35年くらいですよ?

普通に考えたら、働く期間を延ばすしかありませんね。

これまで、人生のステージは3つ(教育→就職→リタイア)でした。

これを4つまたは5つに増やし、

ところどころで自分のスキルをリセットしながら柔軟に仕事も変えつつ生き抜いていきましょう、ということを言っています。

ましてやこれからの世の中、ひとつの企業が存続しつづけるのかもいい問題。

であれば、何度か転職することを前提にキャリアを考えるしかない、ってことなんでしょう。

市場価値をキープするには勉強も常にしてないとダメ。

萌ちゃんにとって最悪のシナリオは、

  • 勝じいさんのたわごとを真に受けてひとつの会社で社畜をやった結果、
  • 他の会社に移れるスキルもタイミングも逸してしまい、
  • そうこうしているうちに会社が倒産・・・

ってことです。

その頃勝じいさんはとっくに「ばいばいきーん」しちゃてるしね。

ホント、萌ちゃん世代はタイヘンだなあ・・・。

それがイヤなら、自分の市場価値を常にモニターしつつ、いつでも他にシフトできる体制を作っておくんでしょうね。

ただ、動くなら完全にスピード重視です。そもそも仕事じたいがこれからの世の中にあるとも限りません。

AIの台頭もあるし、気がつけば収入はベーシックインカムだけ・・・ってなったらどうします?

年金制度も、マジでやばいかもね

そうは言っても年金があるから何とかなるんじゃないか、と思いたくのも人情。

けど、たしかに年金がもらえるお約束になっているとはいえ、

誠おじさんですら65歳から受給できるかは結構怪しいのではないでしょうか。

もしかすると67歳とか70歳に受給開始が引きのばされるかもしれませんしね。

萌ちゃんは残念ながらそこはほぼ確定と見ていいでしょう。

そうすると年金についても自助努力が必須になってきます。

最近、日本では雨後のタケノコのように「確定拠出年金(iDeCo)」の話題が持ち上がっていますよね。

要は自分で金融商品に投資し、一定の年齢になったら年金として受け取る仕組みなのですが、

個人的にはこれがだんだん事実上の国民年金になっていくのではないかという予想をしています。

たぶん、ある日突然

日本政府からのお知らせ

「今まで皆さんにお支払いいただいていた国民年金保険料はお返ししますので、皆さんで運用してください!」

って言われる日が来ると思いますよ。

そのときになって急にあわててもどうしようもないので、今から慣れておいたほうがいいです。

幸い、iDeCoには節税効果もあって下手な金融商品よりはよっぽどオトク。

なので、みんなが殺到してルールが変更になる前にはじめておくことをオススメします。

長く働くのがイヤだ!っていう人は

LIFE SHIFTは非常に示唆に富む本なのですが、ひとつだけ納得いかないことが。

この本で語っているのはすべて「会社で働く」あるいは「どこかに所属する」ことを前提としているのです。

その理屈で行くと、社畜生活を今プラス10年とか20年覚悟しろ、ってことになりますよね?

イヤでしょう。まっぴらごめんですよ。

せっかく長生きするなら、その分人生をエンジョイしたいじゃないですか。
ウェーイ!!ってやりたいじゃないですか。

それに、萌ちゃんが80歳とかでまだ働いている姿を想像するのは忍びないです・・・。

そうなると当然、労働以外からの収入も必要。

このジレンマを解消するのはやはり「投資」しかありません。
最初のうちは多少社畜に甘んじたとしても、がんばってそこで投資元本を貯めましょう。

それをじっくり運用して増やしていき、やがて社畜生活に終止符を打って自由な人生をより長く、楽しく謳歌するっていうのが理想。
ありがたいことに、長生きする分運用できる時間は延びますからね。

それには今のうちからファイナンシャルリテラシーをつけておく必要があります。
実際、本の中でもファイナンシャルリテラシーの重要性は力説されていて、今のあなたの実力を測る質問が用意されています。

以下の5問にすべて正解できたら問題なし。
ちなみに、アメリカ人を対象にこの質問をしたところ、正解率はわずか15%だったそうです。

質問

Q1 あなたが銀行に100ドル預けていて、利息は年に2%だとする。預金を引き出さない場合、5年後にはいくらになっているか?

Q2 預金の利息が年に1%で、インフレ率が年2%だとする。1年後、あなたがその口座のお金で買えるものは増えるか、変わらないか、減るか?

Q3 「一つの企業の株式を購入することは、投資信託を買うより一般的に安全性が高い」ーこの主張は正しいか、間違っているか?

Q4 「15年物の住宅ローンはたいてい、30年物の住宅ローンに比べて月々の返済額は多いが、返済する利息の総額は少なくて済む」ーこの主張は正しいか、間違っているか?

Q5 金利が上昇したとき、債権の価格はどう変動するか?

答えは
A1 110ドルあまり(110.408ドルくらいです)
A2 減る
A3 間違い
A4   正しい
A5   下がる
です。

全問正解できました?
もし「やばっ・・・」ってなった人は、とりあえず基本から誰かに教えてもらったほうがいいです。オススメはこちら。

なんにしても、これから豊かな生活が送りたきゃ、社畜やってる場合じゃないってこと。

株でもビットコインでもいいですけど、Rの世界に足を踏み入れていないと人生100年時代は楽しくすごせない、ってことです。

まとめ

寿命が延びる、ということは恵みにも呪いにもなります。
日本で生きる我々にとって、人生100年時代はとんでもないインパクトがありますね。

確実にいえるのは、社畜人生を漫然と送るのは破滅への道まっしぐら。働き方やキャリアデザインを含めて人生きちんとビジョンを持たなきゃダメってことです。

あと、萌ちゃんに妙に感情移入してしまっている自分がいたってことかな。

本日は以上です。最後までお読みいただきどうもありがとうございました!










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