仮想通貨への集中投資はやめておけ!MBAがマジメに語る3つの理由



皆さんこんにちは。

ビットコインをはじめとする仮想通貨の盛り上がりはすごいですね。

巷では「ビットコイン長者」みたいな人も現れていて、投資しないほうがおかしい!みたいな空気にすらなっています。

ここらで自分も一攫千金を・・・なんて思ってるあなた。
仮想通貨になけなしのお金を突っ込む前に、ちょっとだけお付き合いください。

ポートフォリオの一部ならいいですが、投資初心者が仮想通貨だけに投資を頼るのは、あまりに危険です。

まあ、わたしも初心者ですが・・・。

 

仮想通貨への集中投資はやめるべき理由

(1)インカムゲインがない

投資商品を選ぶとき、あなたは何を基準に選んでいるでしょうか?

私は、どちらかというとその商品がどれくらいの配当を生み出すかという、いわゆる「インカムゲイン」重視の投資スタイルを取っています。

これと対立する概念が、その投資商品そのものの値段が上がることによる「キャピタルゲイン」というもの。

本来、インカムゲインとキャピタルゲインは車の両輪のようなものです。

極端な話、インカムゲインが5%あるとしたら、20年間その商品を持ち続けていれば元本を回収可能。

なので、その時点で商品の価値が仮にゼロになってしまっても損は出ない計算になるわけです(インフレは無視したら)。

逆に、配当がまったく出なくても、毎年数%ずつ値段が上がり続けるのなら、キャピタルゲインだけでもリターンが出ます。

当然、インカムゲインとキャピタルゲインの両方が得られる商品が、投資先としては理想的ということになるでしょう。

 

仮想通貨に関して言うと、このインカムゲインがないのが問題だと私は考えています。

 

正確にいうと、仮想通貨も貸し出すことにより、「利息」をもらうことができる仕組みというのはいちおう存在しています。

だが、貸し付けるということになると、当然貸し倒れという新たなリスクが発生します。

そういう意味では、投資商品を持っているだけで収入が得られるというインカムゲインの一般的な考え方からはちょっと外れたものになってしまいますね。

今のところ、仮想通貨はここをうまくクリアできる仕組みがないので、投資先としての魅力がいまひとつ乏しいと感じてしまうのです。

 

(2)割安・割高を判断する基準がない

投資の基本は「できるだけ安く買って、できるだけ高く売ること」です。

そうなると、ではある投資商品があって、それが安いか高いかをどうやって判断するか?という話になりますよね。

例えば株式であれば、その指標はいろいろある。PBR(株価純資産倍率)が1倍を切っていれば割安だとか、PER(株価収益率)が高すぎる銘柄は避けたほうがいいとか。

不動産については、個々の物件については難しい面もあるものの、REITであればNAV倍率という、PBRに似た指標がありそれをもとに判断ができます。

仮想通貨はどうでしょう。
あなたは、ビットコインが割高か割安か、どうやって判断したのでしょうか?

もしかしたら、1BTCは100万円でもまったく本来の価値に届いていないかもしれないし、逆に話にならないほど高いのかもしれません。

そこを判断する基準を、私は寡聞にして知らないのです。
(もし、何か基準があったらごめんなさい・・・)

 

(3)実需が感じられない

最後にして最大の理由がこれです。

今、ビットコインをはじめとする仮想通貨にお金を突っ込もうとしているあなたにお訊きします。

あなたは、実際にビットコインなどを使ってものやサービスの代金を決済していますか?

もちろん、純投資目的での保有であるならそれはそれでいいと思いますし、ポートフォリオの一環として持っている分には問題ないでしょう。

ただ、もう一つ訊きたいことがあります。

そうやって、実需を反映しないものにお金が流れ込み続けるのは不思議ではないでしょうか?

この問いを発するとき、どうしても思い出すことがひとつあります。

 

17世紀、オランダでの話。

勘のいいひとはもうお分かりでしょう。

そう、「チューリップバブル」のこと。

1637年、当時のネーデルラント連邦共和国に、オスマントルコから珍しい花の球根が輸入されました。

その花は異国情緒あふれるものとして口伝てに紹介され、やがて価格は高騰。

最盛期には球根1つが家1件と同じくらいの高値で取引されたといいます。

もうこの時点でおかしいと思わないでしょうか?

たしかにチューリップはきれいな花ですが、それと家を引き換えにまでして手に入れる価値が、球根自体にあったというのでしょうか?

後知恵といえばそれまでなのですが。

実はこの話には裏があります。

チューリップバブルが崩壊する寸前、ブームの火付け役となった王侯貴族や一部のチューリップ商人たちは、「こんなことがいつまでも続くわけがない」と言ってさっさと持っている球根を売り払っていたのだそうです。

 

まとめ

投資の世界での禁句は

This time it’s different.(今回こそはいつもと違う)です。

もし、あなたが少しでもこの言葉に心が揺れているのだとしたら、バランスを取るためにもうひとつの言葉をプレゼントしたいと思います。

History repeats itself.(歴史は繰り返す)

(わたしも人のことは言えませんが)どうも、この仮想通貨は相当勉強が必要みたいですよ。

今回の記事が、あなたの投資判断の一助になれば幸いです。

 

本日は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!










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