iDeCo(イデコ) とロボアドWealthNavi(ウエルスナビ)は、どっちがおススメ?比較のポイントはここ!



将来に向けての積み立てや、公的年金に不安を感じて自衛手段として投資をはじめようとする人が増えていますね。

中でも最近よく聞くのが、WealthNaviをはじめとしたいわゆる「ロボアド投資」と、iDeCo(イデコ)と呼ばれる個人型確定拠出年金です。

どちらも長期投資という意味では同じですが、この2つのどっちが有利か?という比較は、実はあまり意味がありません。

ポイントはむしろ、どこがどう違うのかを分かった上で使い分けることです。

そこでこの記事では、iDeCo(イデコ) とWealthNavi(ウエルスナビ)について最低限知っておくべき違いと始め方をコンパクトにまとめてお伝えします。

最後まで読んでいただければ、自分がどちらを選ぶべきなのかお分かりいただけると思いますよ!

iDeCoでもWealthNaviでも老後の積立てはできる

iDeCoとWealthNaviの違いに入る前に、まず共通していることをおさらいしておきましょう。

両方とも、将来の資金を積み立てるための制度です。

ですので、どちらを選んだとしてもその目的を達成することはできますのでご安心を。

また、資金に余裕があるなら、両方とも使うことだってもちろん可能です。

iDeCoとWealthNavi、知っておくべき違いは5つ!

では、イデコとウエルスナビのようなロボアド投資は何が違うのか。

具体的にはこの5つを知っておけば十分です。

【違いのポイント】
・積み立て額
・投資方法・商品選択
・手数料
・税金
・引き出しルール

それでは、順番に詳しく解説していきますね。

積み立て額

iDeCo:月5,000円~上限あり
WealthNavi:月10,000円~上限なし

まずは毎月積み立てていく掛け金の話からです。

もう少し細かく言うと、イデコの場合は働き方・勤め先によって上限が変わってきます。

下の表がそれぞれの上限額となります。

【イデコの掛け金上限】
・企業年金のある会社の社員:最大12,000円~20,000円
・企業年金のない会社の社員:最大23,000円
・自営業者:最大68,000円
・公務員:最大12,000円
・専業主婦:最大23,000円

そのため、積み立て額という点だけでみれば、月5,000円から10,000円までしか出せないな・・・という人はイデコが選択肢になります。

 

国の制度のためかいろいろと制限があるiDeCoに対し、WealthNaviは最低金額の月1万円さえ超えていれば上限は決まっていません。

また、ボーナス月だけ積立額を増やすことも可能です。

ですのでまとまった額を積み立てたい人はWealthNaviも視野に入れておくといいですね。

投資方法・商品選択

iDeCo: 商品ラインナップから自分で何にいくら投資するか決める
WealthNavi:自分のリスク許容度に応じてロボアドが最適なポートフォリオを構築

投資商品の選択や運用方針の決定も大きな違いです。

iDeCoはすべて自分で決める必要があるのが特徴。

なので、ある程度投資に自信のある人に向いています。

一方、iDeCoではリスクを取りたくないという人向けに「元本確保型」の商品もあるので、あとで説明する税制メリットだけがほしい人はそこに全額掛け金を配分することもできます。

MASUDA
もちろん、それだとリターンは知れていますのでご注意を。

 

それに比べて、WealthNaviはとっても楽。自分でやるのはリスク許容度を決めることくらい。

※リスク許容度はHPでも診断できます。6つの質問に答えるだけなので、1分もあれば十分ですよ。
「WealthNavi」で資産運用

あとはロボアドバイザー(AIのようなもの)が勝手に商品を組み合わせて、毎月淡々と自分のかわりにETFという投資商品などを買い付けてくれます。

ですので、感情に流されない冷静な投資ができるのがメリットです。

MASUDA
iDeCoは自分で運用する分、どうしても損切りできなかったり、売るタイミングを逃しちゃったりすることもありえますよね。にんげんだもの。

手数料

iDeCo:4種類
①スタート時手数料(2,777円:1回きり)
②口座管理手数料(年間2,004円)
③運営管理手数料(無料のところが多い)
④各商品ごとの手数料

WealthNavi:2種類
①預かり資産に対し1%
②投資商品にかかるコストが0.10%-0.14%

iDeCoは実額がメイン。対するWealthNaviはパーセンテージなので比較が難しいところですね。

ポイントは、

【比較のポイント】
・運用成績に関わらず手数料が発生する
・積み立て額があまりに少ないと手数料負けしてしまうことがある
・WealthNaviは、3,000万円を超えた部分の手数料は0.5%にダウン
・iDeCoは商品ごとの手数料まで確認要

というところ。

MASUDA
個人的には、WealthNaviの1%を高いと思うか安いと思うかが一番の分かれ目だと思います。

運用方針や商品の買い付けなどを全部ロボットにお任せできるので、そのためのコストだと割り切れるならばOKでしょう。

>>>投資経験者に選ばれているロボアドバイザー「WealthNavi」

税金

iDeCo:所得税・住民税から積み立て額が全額控除。また、運用益も非課税で、受け取り時にも非課税枠がある
WealthNavi:直接の税制メリットはないが、ロボアドが税金を自動的に軽減する機能がある

税金についてはiDeCoとWealthNaviで違ったメリットがあります。

iDeCoのほうがわかりやすいかもしれませんね。

よく言われていますが、カンタンに言うとiDeCoでは積み立てた額によって翌年以降の税金が安くなります。

ふるさと納税のメリット減少!iDeCoは最後の節税手段なのか?

2018.11.13

また、運用益にも税金がかからず、受け取ったときにも一時受け取りなら退職所得控除、年金受け取りなら公的年金等控除が使えるので、課税所得が大きい人にはiDeCoによるメリットも大きいといえます。

MASUDA
逆に言うと、税金を取られていない専業主婦の方にはそこまでメリットがないとも言えますね。

 

かたやWealthNaviにはDeTAXという機能がついていて、ロボアドが「損益通算」というルールを使って税負担を最適化してくれます。

ただ、必ず税負担が減るわけではなく、またそもそも税金の控除とは違うので、この点ではiDeCoに一日の長があるといえるでしょう。

資金の引き出しルール

iDeCo:原則60歳まで引き出し不可。また、受給時に手数料がかかる
WealthNavi:特段制限なし

税制面とは逆に、資金の引き出しについてはWealthNaviのほうがフレキシブルです。

iDeCoはもともと公的年金を補完する役割に特化しているので、その性質上資金を自由に引き出すことができないシステムになっています。

ですので、いくら税金が安くなるからといって、余裕資金を超えてiDeCoにお金を積み立ててしまうのはちょっと考えもの。

また、先のことなのであまり言われないのですが、iDeCoは受け取り時にも手数料がかかるということも知っておいたほうがいいでしょう。

MASUDA
といっても、1回あたり432円ですけど。

iDeCo(イデコ) とWealthNavi(ウエルスナビ)、どっちが自分に向いている?

違いを押さえたところで、じゃあどっちが自分に向いているか?という点も気になりますよね。

そこもまとめておきましょう。

まず、iDeCoはこんなタイプの人におすすめです。

iDeCoが向いている人
・60歳まで掛け金を引き出さないと決めている人
・自営業者など、厚生年金がなくて不安な人
・給与所得がそこそこあり、住民税や取得税をたくさん払っている人
・冷静なトレードができる自信がある人

対して、WealthNaviに向いているのはこんなタイプの人でしょう。

WealthNaviが向いている人
・節税できる額がもともと少ない人
(収入が低い、すでにふるさと納税などで節税している人、専業主婦など)
・自分で運用商品を選んだり、売買のタイミングを見極めたりするのが難しいと感じる人
・運用結果によっては資金を自由に引き出したい人
・月の積み立て額がそこそこ出せる人

どちらがいい悪いの話ではなく、どこが自分にとって一番譲れないところか?という観点で判断するのがベストです。

iDeCoとWealthNaviの始め方

それでは最後に、iDeCoとWealthNaviの始め方をまとめてみます。

WealthNaviのはじめ方は?

早く始められるのはWealthNaviです。

申し込みはすべてネット上で完結し、最短で3分程度。

投資なので審査がありますが、通過すると郵便(簡易書留)で書類が届きます。

それを受け取れば準備OKです。あとは資金を入金して積み立てをスタートしましょう。

 

iDeCoのはじめ方は?

iDeCoは国の制度でもあり、また個人によって掛け金の上限が異なったりすることから、スタートまでには少し時間がかかります。

まずやることは運営管理機関の選択から。

銀行や保険会社、証券会社など様々な金融機関がありますが、手数料の安さと利便性からいうとネット証券がもっとも使いやすいです。

特に、楽天証券とSBI証券がおススメ。

どちらも手数料額は同じですが、年金の受け取り方がフレキシブルなのは楽天証券、商品ラインナップが充実しているのはSBI証券といった違いがあります。

まずは資料請求して、直感的な使いやすさも含めて比較してみるのがいいでしょう。

・楽天証券の資料請求>>> 【楽天証券】個人型確定拠出年金
・SBI証券の資料請求>>> SBI証券

その後、申込書に必要事項を記入して送り返します。

なお、会社員や公務員の方はお勤め先が発行する証明書が必要になりますので、事前に確認しておきましょう。

iDeCoも審査がありますが、これはどちらかというと加入資格の確認という位置づけです。

それが終わると、書類(スターターキットなどと呼ばれる)が届きますので、案内にしたがって運用商品や積み立て額の配分割合を指定して運用スタートです。

まとめ

iDeCoもWealthNaviのようなロボアド投資も、老後の資金確保のために使うことが可能です。

それぞれに特色がありますので、自分に合っているものをよく吟味して投資をスタートしましょう。










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